推しの子(2巻)

楽しみにしていた「推しの子」の2巻が発売されたので購入しました。2巻からは話が「推し」の子=「アイドル・星野アイの双子」の世代に移り動き出します。母を殺された復讐を企てる兄は、あえてタレントを志望せず監督の下で映画編集のスキルを身につける形で芸能界に近づき、一方、妹は露骨にアイドルを目指しますがなかなかオーディションに受かりません。そんな中で兄は星野アイが生前に深く関わっていた人物の1人のDNAを採取することに成功します。さらに兄が子役時代に共演していた天才子役が高校生となって双子の目前に現れますが、兄は利害の一致からその子を利用しようとある提案を仕掛けます。

努力がなかなか実を結ばない妹に比べて、前世の医師としての知恵を持つ兄のチートぶりが印象的な2巻ですが、1巻のジェットコースターのようなメリハリの利いた展開からするとやや地味な印象は否めません。しかし「星野アイのような逸材を抱えるのは宝くじに当たるようなもの」と、細々とした仕事で事務所の経営を繋ぐスタンスはとてもリアル。芸能界の裏側の部分の描写とフィクションのバランスが絶妙です。

3巻は来年2月に発売とのことで、楽しみに待ちたいと思います。

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