抜歯

歯を抜いてきました。事の発端は頭痛で頭の検査をしたところ、脳にグレープフルーツ大の腫瘍がある…ということもなく頬にゴルフボール大の膿疱があることが判明。まぁ頭痛は普通に冷房の当たりすぎだったのですが。この膿疱は放置しているといずれ失明するリスクがあるということで横浜で一番大きな大学病院送りが決定。

そのゴルフボール膿疱がなぜできたのかということを調べてみると、原因は歯だと。上の左側の7番の歯(奥歯)が昔の虫歯の治療痕があり、詰め物がしてあり一見完治しているようには見えるのだが歯の根の部分が虫歯によって腐敗しており、そこに端を発して頬の中に膿疱ができてると。耳鼻咽喉科の先生が3D MRI画像をぐりぐりしながら仰るのです。

まぁ膿疱は追々何とかしなければならないのですが、まずは原因となっている歯が先だということで、耳鼻咽喉科の隣の歯科口腔外科で抜いてきました。普通の人は8番まで歯があるのですが、私はなぜかもともと上の左の歯が7番までしかありません。子供の頃に虫歯で抜いたのかも知れません(記憶なし)。その7番も今回抜いてしまうので、上の左は6番までしかないことになり、何とも淋しい感じになります。

その大学病院の名簿の末席に名が書かれていた若い女医さんが担当してくれたのですが、いや上手なの何なのって。これが大学病院の水準なのかとか、この女医さんが上手なのか分かりませんが、「へっもう抜けた?」くらいの時間であっさり施術完了。

前回歯を抜いたときはそもそも麻酔の注射がやたら痛かった記憶があるのですが、今回は麻酔もまぁ痛いのは痛いですがそれほどでもなく、横からと奥からの2箇所に麻酔をしていました。

マウスピースをはめられて、目隠しをされたときはこれはやべーなと思ったのですが、女医さんは歯を抜きながら看護師と何やら切羽詰まった謎の会話。

「13:00の患者さんが、なんで自分より後に来た人が先に呼ばれてるんだって怒ってます」
「えっ、だってそれはしょうがないよね?」
「しょうがないですよね。でもなんで自分より後に来た人って分かるんですかね?」
「なんか見てるんでしょ。それより、材料五種類、注文したやつ、あれちゃんとあれしないとマズいから。本当にマズいから」
「分かりました」

とか言っているうちに、私の脳の方でミシミシという音が聞こえ、「ハイ抜けましたよ」と。

いま抜いて3時間くらい経過しているんですが、抜いたところになにか化膿止めみたいなものを埋め込んだそうで、想像していたより腫れていません。あと抜歯したあとって麻酔が効いて口の筋肉がだらしなくなり、意図せず唾液とか出てしまう記憶があるのですがそれもなし。本当にピンポイントで麻酔をして抜いてるんですかね。

抜いた歯を持ち帰りますかと看護師に聞かれたのでハイと麻酔が残った口で答えると、それじゃ綺麗にして袋に入れますねと言われて渡された歯はまだ血だらけでした(;´Д`) 洗っても落ちないし、歯科衛生士の義妹に聞いたら「アルコールに漬けるが良し」と言われたのでそうしたら白くなりました。

でもなんか歯以外のピロピロした何かも付着しているし、50年近く苦楽をともにしてきた体の一部とはいえ、見ていたら気持ち悪くなってきたのでやっぱ捨てようかな…と思ったら、妻に「DNA鑑定の時に役立つかも知れないから取っておいて」と言われました。「ほらまた写真撮りに行って命を落とすかも知れないじゃん?」だって、不吉な(;´Д`)

コメント

タイトルとURLをコピーしました