妻が買ってきてくれました。「推しの子」原作の最終巻。実写版映画の方は本日公開で、概ね原作に沿った内容なんだろうなと思います。
原作の方はこの巻に収録された結末に対して酷評が散見されたので身構えていたのですが、え?これでダメなんですか?と思いました。むちゃくちゃ綺麗に終わってるじゃないですか。
アイドルとしての才能を開花させつつある妹・星野ルビイ。クリスマスコンサートを当日に控えた日の朝、まるで母・星野アイの最期の日の再現のように自宅マンションの玄関にナイフを持った人物が現れる。そこから暴かれる、実父カミキヒカルが企てた星野アイ殺害のトリック。
いよいよ実父カミキヒカルに対する復讐を果たそうとする兄・星野アクア。しかし復讐を果たすことでルビイに「ひとごろしの妹」という属性がついてしまいアイドル生命が絶たれてしまう。そこでアクアが実行した、ルビイの将来を犠牲にしない「たった一つ」の復讐の方法はーーというのがラストシーンの見せ場。
YOASOBIのアニメOPテーマ曲の歌詞から引用されたセリフも一言あったりして、YOASOBI、原作に影響与えすぎでしょ。「水星の魔女」も最終話のタイトルはYOASOBIの曲のタイトルだったし。
全員ハッピーにはならないんですが、それがまた読後に余韻を残して良いのではないかと思います。たぶん全員ハッピーだったら印象に残らないラストになっていたのではないでしょうか。「何でそうなる」「推しだったのに、この行き場のない気持ちはどうすれば」「エピローグのMEMちょの『幸あれ』という言葉が本編ストーリーと不一致」という方が一定数おられることは理解しますが…。
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