40周年記念 超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 4K ULTRA HD ver. @チネチッタ川崎<LIVEサウンド×RGB 4Kレーザー>

Ultra HD Blu-ray でお腹いっぱいだったのですが、Blu-ray付属の冊子に板野氏が「劇場版として作られているものなので、できればイベント上映会などに足を運んでいただいて、劇場の大スクリーンと良い音響で観て欲しいですね」と仰っていたので、

「良い音響」かぁ…と、神奈川県の限られた上映館リスト(海老名、上大岡、港北…)を眺めてみたところ、良い音響と言えるところは、ここだけでした。

「チネチッタ川崎 シアター12」

しかも今日は映画の日でお安く観られるし、上映回数は1日1回のみ。「ベルサイユのばら」の合間を縫ってスケジュールされていました。これは「映画館にも行ってくるつもり。」という人も来そうだなぁ…と思っていたら、案の定、2列後ろにいましたwww なんならマクロス上映回の次の時間枠の「ベルばら」は、私がマクロスを見た席の右隣の席で妻(別行動)が観たんですけどねwww 知ってる人の密度が高すぎる。

 

さてマクロス。私が中学生で観た時はなんと音声モノラルだったようですね。今や5.1chサラウンド化して初めての劇場体験。<LIVEサウンド×RGB 4Kレーザー>と聞くとさも最新設備のような印象を持ちますが、劇場やシートは年代物で、絵と音が出るまでは年季の入った映画館そのもの。そこに41年前の映画の上映が始まると、これが案外マッチしてなんとも言えないタイムスリップしたような雰囲気に。

中学時代に観た劇場は土浦セントラルでしたが、奇しくも飯島真理さんの実家の近くだったという…最近の気づきです。当時、もうちょっと土浦市は飯島真理推しをすれば良かったのにと思いました。あそこのお嬢さんが主役張ってるんだよ!?まぁアニメの地位が低い時代だったから仕方ないか…

そんな飯島真理さんはいま海外在住ですが、日本を出た理由の一つがこのミンメイ役から離れたかったというもの。ミンメイとしての自分を受け入れられなかった時期が続き、ようやくミンメイとの距離感を掴めるまで長い時間がかかったようです。

さて劇場で観るマクロスは、確かに当時のままでした。絵も音もグレードアップしているはずなんですが、やっぱり絵柄から滲み出る当時感は隠せません。今で言うブラックな労働環境で絞り出された、狂気とも言える描き込みの量は日本アニメ史上唯一無二で、これを直接継ぐ作品は存在しないと言われています。

アイドルソングに合わせて戦闘シーンを展開するのはこの作品の発明。以降、マクロスの後継作品をはじめ様々なアニメで模倣されましたが、その手法が生まれた瞬間を目の当たりにするのは感慨深いものがあります。

ロイ・フォッカーの女性観は、あれはそのまま流すと今の時代、血祭りになるだろうな…という気がします。西暦2009年の設定なのになんという昭和感。1日1回の上映でギリギリでしょう(笑。

改めて通しで見たら、ボドル・ザーがラスボスになってしまった経緯が逆によくわからなくなってしまいました。プロトカルチャーの力を終戦(決戦)に利用としていたはずなのですが、その進捗が多少遅いからと言ってちょいキレ、仲間をある程度巻き込んでのメルトランディ殲滅がブリタイの怒りに触れたと言うことでしょうか。でも戦闘民族なら仲間の犠牲なんてそこまで気にしますかねぇ。

エンディングの「天使の絵の具」の映像は、当時なかったもの。作画監督補の飯田史雄氏によると「(これまでの戦いが吹っ飛んでしまったかもしれないので)結果的にエンディングは流さないで良かったと感じている」と言わしめたエンディング映像が今回の上映にはついています。私は「これまでの戦いが吹っ飛んで」しまう感はなかったですねどね。

それにしても41年後、同じ作品を劇場で観る日が来るとは思わなかったですね。それに尽きます。

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