この食洗機は手洗いと比べて最大○円節約…という売り文句はどこのメーカーでも共通だが、この節約金額、大容量の食洗機ほど大きくなっていることにお気づきだろうか。カタログをよく読むとメーカーごとに「5人分50点の食器を洗った場合の比較」「7人分70点の食器を洗った場合の比較」などと書かれており、たとえば5人分50点の食器を洗って手洗いと比べて年間2万円節約できる機種と、7人分70点の食器を洗って年間2.8万円の節約ができる機種では、節水技術は同等である。「節約」の算出の根拠になっている元々の食器点数が増えている点には注意しなければならない。
さらに、食洗機は満タンに近い状態で使った際に最も手洗いと比べて節約効果が発揮できるが、逆にカラに近い状態で使うと手洗いより高くつく。大容量の機種を買ってしまい食器点数が少ない状態で使うと節約効果どころか無駄遣いになってしまう。
とはいえ、本体年間償却費1万円程度+運用コスト年間2万円程度で、年間300時間程度の食器洗いに費やしていた時間が「買える」(1時間あたり100円で買える)と思えば、時間に追われている人にとっては安い買い物だとは思うが。
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