心苦しい引き戸

職場に透明なガラスがはまった引き戸がある。その引き戸に向かって歩いていると、透明なガラス越しに、向こうから歩いてくる人が見える。もちろん、向こうの人にもこちらが見えている。

向こうから歩いてくる人は自分より先に引き戸に到達することがある。その人は引き戸を開け、自分が通った後、こちらが通るのだろうと気を利かせて扉を開けっ放しにする。

しかしそういうときに限って、こちらはその引き戸には用はなく、その手前の右側にある小部屋に用があったりする。そういったとき、誰が開けっ放しの引き戸を閉めるか。

こちらが知らんぷりして右側の小部屋に入ってしまうのは、ちょっと失礼のように思う。しかし、こちらが引き戸を通らずに戸を閉めて右側の小部屋に入ってしまうと、相手は「開けっ放しにしたと思われたかも」と心苦しく思うかも知れない。

こういった場合、どういう振る舞いをして良いのかよく解らないでいる。実は職場にある2つの出入り口の両方が、こういう構造なのである。

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