8/28にリリースされたMacOS X 10.6こと「Snow Leopard」。届いたパッケージは音楽CDにもあるような極小のパッケージで、MacOS史上最小だと思う。もうこうなってくると、次はUSB-ROMや、ネットダウンロードなどの提供方法にも移行しそうだ。
世界で最も先進的なオペレーティングシステムをさらにチューンアップしましたというコピーが、よくPB系の商品に書いてあるような香ばしいアーモンドをホワイトチョコでコーティングしましたみたいで笑う。
インストールはLeopardからの場合、OS起動状態からインストールDVD-ROMを入れてインストーラをクリックしていくつかの質問に答えるだけ。1時間ほどですっかり新しくなったSnow Leopardが起動する。インストール完了後のユーザー登録がやや鬱陶しいかな。
なお、インストール開始後15分ほどで自動的に再起動して焦ったが、再起動後そのままインストールが進行するので問題ない。必要なプロセスのようだ。
インストールにあたっては無用なトラブルを防ぐために、(1)バックアップを取る (2)不必要な周辺機器を外す (3)マシンを再起動してからインストールする を励行すべきと思う。
それと、デスクトップに置いてあるファイル/フォルダ類はSnow Leopardをインストール後に並び替えられてしまうので、何らかの意味を持たせて並べている場合にはインストール前にスクリーンショットを撮っておくといいだろう。
また今回、インストールディスクの不良が、特にファミリーパック版で頻発しているようだ。購入前には解らないので予防のしようがないが、DVD-ROMからの読み込みが途中で進行しなくなったら、メディアの不良を疑い、アップルまたは販売店で交換してもらおう。
さて、起動したSnow Leopardだが、一見どこが新しくなったかは、触るまでは解らない。しかしひとたび触り出すと、Leopardと同じ点を捜すのが難しいくらいあちこち違う。
ハードウエアの能力を引き出すのもOSの役目だが、iMac(Core 2 Duo 2.16GHz)で試したところ、Snow LeopardではLeopardと比較して、システムに負荷がかかったときの操作の引っかかりが格段に少なくなっている。重いアプリを2つ起動しながらのジニーエフェクトなども至って滑らかで驚く。Leopard時代にカクカクしていたのが嘘のようだ。(こんなシチュエーションはそうそうあり得ないと思うが、1つの例としてご理解頂きたい。)
日常的に一番役立つのはSafariの高速化だろう。Safariは4のままだが、Leopard上で動かすSafari4より断然速い。特にJavascriptを使うWebページ系が。
スクリーンショット(command+shift+3または4)を撮った際のファイル名も変更され、日時が付加されたものになった。
OS添付のアプリでおそらく一番見た目が変わったのはQuickTime Xとイメージキャプチャ。QuickTime Xはあちこちで紹介されているので割愛するが、イメージキャプチャは解りにくいところにあったいくつかの設定項目(ColorSyncプロファイルの埋め込みや画像の自動削除など)が省かれた代わりに、すべての機能が見通しよく再配置された。
BootCampパーティションのHDDもデスクトップ上からは非表示にされ、邪魔でなくなった。
インストール後のトラブルとしてはPhotoshop CS4からのTWAINドライバ経由でのスキャナ(Canon MP770)が動かなかったが、キャノンのWebから一番新しいドライバを入手しインストールしたところ動くようになった。
そうそう、今回メニューバーに待望の「日付表示」が付いた。デフォルトではOFFなので、必要に応じてコントロールパネルの「日付と時刻」からONしよう。
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コメント
>BootCampパーティションのHDDもデスクトップ上からは非表示にされ、邪魔でなくなった。
ん~ウチはまだ表示されますね。なんでだろ。
邪魔です(笑)
やまたけ=pawabuku@twitter&skype
お久しぶりです。私もネットで注文したのですが、お国柄上まだとどきません。。。
初期インストールでは32bitカーネルで起動されていると思うのですが64bitカーネルで起動されても特別問題はないでしょうか?
ご無沙汰しております。
さーどうでしょう。私のiMacはEFI32ゆえ、64bitで起動できないのです…