日立ヘルシーシェフMRO-FS8レビュー その2

このたび導入した日立の「ヘルシーシェフ」MRO-FS8について引き続きレビューする。

MRO-FS8-2

GPS=「グラム・ポジション・システム」という確信犯的ネーミングのギミックを搭載する本機。その実体はトレイ下に配置された3点のハカリだ。

3点計測なので、つまり、左右の重さも量れる。ということは…

MRO-FS8-6

右と左でレンジ出力に差を付けることができる。つまり2品同時あたためができるのだ。

いやーこれは地味に便利。

実は右と左で重量に大きな差があったりすると少ない方が温まりすぎたりするのだが、そこは置く位置を工夫してGPSを騙すなど色々試行錯誤で使いこなせそうだ。

しかしこのレンジ、自動あたためモード(一番よく使う電子レンジの単純なあたためモード)で温まりすぎるように思う。想定されている皿の重量が相当軽いのではないかと思い、メーカーに設計の前提条件を質問したところ、

・食品と同じくらいの重量の皿を使うことを想定
・食品の温度は冷蔵保管を想定

なるほど、皿の重さはともかく、室温で置いてあった夕食などはもともと室温なため、温まりすぎてしまうという訳だ。罪の重さとしては「熱すぎる」より「冷たい!」の方が重罪なような気がするため(笑)、設計としてはこうせざるを得ないのだろう。

なお本機にはよく使う皿を登録して食品の賞味重量であたためられる「わがや流あたため」モードが存在するが、とんだ企画倒れであろう。そうそう毎回同じ食器を使うものではない。

もう1つ、感動した機能が「スチームあたため」。ボディ下部にある水タンクに予め水を入れる必要がある。ヨドバシの店員からも「肉まんが美味しい」と聞いていたのだが、「温泉まんじゅう」をスチームあたためしたところ、

MRO-FS8-7

実にいいあんばいにシットリ、ふっくらしたまんじゅうが出来上がって感動した。

もちろん、スチームをかけるときは包装をはがすことをお忘れなく。スチームの意味なくなるから。

ところで本機には旧型のMRO-DS8が存在するが、違いはほとんどない。自動メニューのプログラムが少し違う程度。旧型が格安で手に入るのなら、圧倒的にそちらの方がお買い得。

コメント

  1. yamaei より:

    クマデジタルさんのレビューいつも感心しながら読んでいますが、今回の電子レンジは特に興味深く読みました。PCやカメラのような趣味性のないモノでここまで読ませるのは、さすがですね。うちでも日立の電子レンジを思わず買いそうになりました。

  2. TAKE。 より:

    >「わがや流あたため」モード
    我が家でも解凍の際に使う器は、両手ではきかない量なので、
    試しに一つ登録・実行したきり、一度も使ってません(苦笑)。

  3. Kumadigital より:

    >>yamaeiさん

    いやー(照
    日常使いとしてはGPS非搭載の下位モデルの、
    赤外線によるあたため検出の方が気楽かも知れません(笑

    >>TAKE。さん

    ですよねー。

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