風呂に入ろうと思ったら、浴室の電灯が切れた。
60Wの白熱電球だ。
私はビールを飲んでしまっていたので、代わりにツマがヤマダ電機まで電球を買いに行った。
「E26口金の、50~60Wの電球、白色」と私が書いたメモを持って行ったはずなのだが、迷ってしまったのか、なかなか帰ってこなかった。
やっと帰ってきたツマは、店の袋からやけに立派な箱に入った電球を取り出した。
箱には「パルックボール」と書いてあった。
「1,180円もしたよ!」と。
…パルックボールって電球型蛍光灯じゃないか。
白熱電球は200円くらいで買えるはず…とも出掛ける前に言ったよな?
電球型蛍光灯は、充分明るくなるまでに10~20分かかる。
私の平均入浴時間は9分なので、充分明るくなるまでに風呂から出てしまう。
液晶保護フィルム貼りのクリーンルームとして使用する場合でも、明るくなるまでに10分というのは使いづらい。
いくら消費電力が数分の1だからって、この「すぐ明るくなって欲しいし、長時間は使わない」用途に電球型蛍光灯は向いていない。
「だって、E26口金の電球、売ってなかったよ?」とツマは言った。
んなことないだろう。
E26口金はごく普通のサイズなので、特に明記されていない可能性もある。「無印=E26口金」であることをツマが知らなかった(私が教えなかった)ために、きちんと明記されている「パルックボール」を買ってきてしまったのだろう、と考えた。
今度は私も同行して、交換して貰いに行った。
私は酔っていたので、ツマの運転で。
国内の主要メーカーの電球が製造終了になったのは知っていた。
が、世の中には私の今回のケースのように、電球でないと使いにくい用途もまだある。
パナソニックや東芝は作っていなくとも、ELPAとかオーム電機あたりが作ってるだろう、と目論んでいた。
ヤマダ電機の売り場に立って、驚いた。
売っていない。
確かに電球が売っていない。
いずれも立派な個装箱に入った電球ばかり!
1,000円クラスの電球型蛍光灯、
3,000円クラスのLED電球、で、これで全部。
そんな馬鹿な。
LED電球のラインナップをよく見ると、「浴室の密閉型照明でも使用可能」と明記されたLED電球があった。東芝製だ。価格は2,980円。
いやいやいや、2,980円、出せないよ。
普通の電球が200円くらいでしょう? 差額が2,780円なので、1kWh=22円とすると、126.4kWhぶん。LEDは8Wなので、60W型電球の実際の消費電力56Wとの差分48Wで考えると、2,528時間分。1日1時間点灯したとして、約7年経たないと元が取れない。それにさすがにあと7年も今のアパートに住める気がしない(狭すぎて)。
ほとほと弱って、棚をなめ回すように探した結果、端っこの方に見たことのないパッケージで「白熱電球」が売っていた。ELPAでもオーム電機でもなく、GEだった。価格は2個で180円。想定の半額以下だ。
経済的な損得を抜きにしてでもとにかく節電しろ、という言い分は分かる。
世界的なトレンドであることも承知している。
だけど、白熱電球の製造中止は、やや勇み足気味だったなぁと実感してしまった。
—
TOSHIBA LED電球 E-CORE(イー・コア) (光が広がるタイプ・一般電球形・白熱電球60W相当・全光束810lm・電球色) LDA11L-G LDA11L-G(Amazon)
コメント
おそらく白熱電球ならコンビニで売っているはず
もう首都圏では全滅なのか?
40Wとか100Wは稀に見かけることはありますが、60Wがレアみたいなんですよね…
~~~~~
余談ですが、100均は考えなかったのかという意見をtwitterで頂きましたが、コトが起きたのが21時近くでそこまで開いている100均が近くにありませんし、過去にガッカリしたことが多いので100均の電器製品は極力買わないようにしています。
素早く明るくなる蛍光灯もあります。メーカーなのかグレードなのかわかりませんが、選ぶとき早いと書いてあるタイプを慎重に選んでいます。ハズレを買うとビックリします。
100均の電球型蛍光灯はひどいもんですが、白熱球は別に悪くないですよ。
ちゃんと省エネタイプ(54Wで60W相当)ですし。
メーカーが安価な白熱電球の製造を控えたというのもあると思いますが、電気屋の思惑も大きいと思います。
売り場面積・空間も賃貸でのコストと考えると、面積当たりの売上高を上げないといけない⇒高額商品への移行が進んでいるんでしょうね。
ちょっと脱線
12月になると始まるクリスマスツリーの電飾
あれは電球に限るよな、LEDの明かりは寒く見える。
でもあの温かみのある光ももう思い出の中だけの存在になるんだろうな。
パルックボールプレミアムQ(クイック)
は電球と蛍光灯のハイブリッドとなっています。
通電すると電球と蛍光灯を同時に点灯、
蛍光灯の光量がある程度上がった1分程で電球を消灯、
というロジックです。
それでもおっしゃるように光量が完全に安定するまでは
10分以上かかるようです。
脱衣場や廊下で使っていますが、通常の電球型蛍光灯
より良い感じです。
海外では普通に販売されてるのに日本だけ白熱電球の販売を縮小してるんだっけ
なんでこんなことするんだろう、消費者が不便なだけなのに