iMac Late 2009について（続き）

iMac(Late 2009)の実機を見る機会があったのでレポートする。

気になった21.5インチの視野角だが、全く問題ない。27インチと比べると僅かに輝度低下が大きいような気もするが、元々バックライト輝度スペックが僅かに低いし、比べなければ解らないレベルに見えた。

それにしても27インチは巨大だ。20インチクラスの液晶から買い換えるとすれば、今までより奥に設置しなければと感じられるほど大きい。

それとこれは意外と重要な点だが、今回のモデルは液晶のアスペクト比（縦横比）が従来の16:10ではなく、ハイビジョンテレビと同じ16:9になっている。つまり、今までより画面が横に広く、21.5インチモデル(16:9)の画面の高さは、20インチモデル(16:10)より計算上約２ミリ低い。

画面の迫力は画面の縦の幅（高さ）に依存するので、20インチモデルから21.5インチモデルに乗り換えても、画面が大きくなったという印象は全く感じないかも知れない。

一方、今回改良が加えられたという音質だが、27インチの内蔵スピーカーの音質は「はんぺん型」iMacになってからベストの音質と言える。21.5インチの方は試聴できなかった。

よく耳にする意見だが、確かに21.5インチモデルにCore i5/i7モデルがないのが惜しい。Core i5/i7のTDPは現時点では95Wもあるし、27インチモデルの背面を目一杯使って放熱しているようにも感じたので、21.5インチモデルには入れられないのかも知れない。

TDPが半分のモバイル版Core i5/i7もインテルのラインナップにはあることはあるが、いかんせん高価で、市場が要求する適正価格で提供することを覚えたAppleには採用できなかったのだろうと推測する。しかもモバイル版i5/i7は現時点ではスペック的にCore 2 Duoの3.06GHzをぶっちぎれるほどではないと聞いている。

マジックマウスだが、方々で噂されているとおり、二本指でのスワイプが確かにやりにくい。しかしどうせ割り当てられているのが「戻る」「進む」なので、スワイプ中にマウスが多少動いても問題ないと思う。色々試したところ、スワイプ時には人差し指と中指を立て気味にするとマウスが動きにくいように感じた。

むしろ違和感を覚えたのが、マウスの裏面センサー部がかなり先端に付いていることに起因するポインタの動き。まぁこれは慣れの範囲かも知れない。

マジックマウスの動作は概ね期待通りで、疑問を呈するようなところはない。上下スクロールはマウスの背面のかなり手前の方まで反応するのが面白い。

ではあのマウスが付いたマックを買ったら、それを使うかと聞かれれば、たぶんノー。やはり使い慣れたインテリマウス・オプティカルから乗り換えるほどの魅力は感じられなかったのは確かだ。それでも歴代のアップル製マウスの中では出来映えは屈指だとは思うが。

という訳で、買うとしたら意外にも21.5インチの最下位モデル(118,000円)がいいのではないかと思う。メモリスロットは２つ空いているので、あとで安くなってから増設するのも楽しみかも知れない。

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