やはり震災後初のCEATECだけあって、環境やエネルギー、HEMS(ホームエネルギーマネジメントシステム)に傾倒した感のある展示でした。しかも以前だったら「ふーん」で済まされるエネルギー系の展示も、今回はお客さんの本気度が違っていたように思います。やはり輪番停電やリアルな節電を経たことは大きいでしょう。
とはいえ、観ていて面白いのはやはりエンタメ系家電。今年も色々展示があって1回では書ききれないので、何度かに分けて書きます。
まずは東芝さんから。
「レグザブルーレイ」となっていますが、「レグザサーバー」です。もう呼称と展示が混乱しています。「レグザブルーレイ」は従来のDVDレコーダの名機「RDシリーズ」の延長にあるモデルですが、「レグザサーバー」というのは「6チャンネル×15日分全録」をウリとする、「セルレグザ」からチューナーとレコーダー部分を取り出し、BDドライブを付けたもの。ですので、できることがまったく異なります。
気になったのは、レグザサーバーのスロットローディング式BDドライブ。「全録」するので四六時中ファンが回りっぱなしになると思うのですが、スロットローディング式メカで、挿入口のフタもないと、BDドライブのレンズに相当ホコリがたまると思いますが…?
いわゆる「ウルトラブック」のdynabook。ウルトラブックというのはintel主導で開発しているMacBookAirもしくはVAIO Zのような極薄マシンをどこのメーカーでも作れるようにするという設計リファレンス。このdynabookもVAIO Zに負けず劣らず薄くて速いですが、キーを打鍵すると筐体が薄すぎて、画面がユラユラ揺れるんですが…。もちろん展示台のせいもあるでしょうけど、この画面側のユラユラはストレスになりそうだなぁ。購入を検討されている方はこの揺れが許容範囲内か、一度現物を確認されることをお勧めします。
次はソニー。
ソニーは巨大な 屋上屋を重ねるデモブースを構築。ソニタブをイチオシでした。
そのソニタブ、珍しい方の「P」モデルが触れるようになっていました。(もちろんSモデルもありますが、Pモデルはヨドバシなどにも置いておらず、なかなか触れる機会がないので…)
見た目NDSっぽいので「下画面だけがタッチパネル?」と勘違いしそうになるのですが、ちゃんと上下画面ともタッチパネルです。「S」モデル同様、サクサク動きます。特にブラウザのサクサクさは想像以上です。関係者によりますと、このブラウザはAndroidに装備されているブラウザにソニー独自のサクサクチューンを施したもので、とはいえ、チューンの弊害があるといけないので、万が一のためにチューンの効果をOFFにもできるのだそうです(!)。いやぁ、手の込んだ作りになっていますねぇ…。でもいくつかのWebページを見た限りでは、サクサクチューンの弊害は感じませんでしたけどね…。
PSVITA。時間限定でプレイできるようになっていました。撮影してから撮影禁止であることを知ったので、モザイク掛けてみました(笑 (いいよなぁ自由に撮影できるマスコミは…。)
さてPSVITAを触るのは初めてでしたが、まずPSPより2周り近く大きく感じるボディ、それは画面の大型化に見合ったものではあるのですが、表側のコントローラと、裏一面に配されたタッチパネルを両方同時に操作するのは難しく感じました。とはいえ、この全身サイコフレーム(センサー)のようなPSVITAの操作系をどう使うかはアプリ次第なので、各ソフトベンダーが色々な手の大きさの人に対して、どういうアイデアを出してくるか興味深いです。
しかし新しいゲーム機って無駄に欲しくなりますね…。
ゲームやる時間ないのに。
そしてシャープ。
薄いだけのテレビなら珍しくも何ともなりつつある昨今ですが、これは本気である程度の持ち運びを考えているモデル。写真は32型。
こちらは20型だと思いますが、こういったテレビってチューナーが別体だったりして、このモデルも例外ではないんですが、チューナーボックスとはワイヤレスで映像が伝送できるようになっています。しかもバッテリー駆動も可能なようで、本当にケーブルレスでテレビが観られるのです。これは既に「フリースタイルAQUOS」という名前で市販されています。
また、薄くて軽いテレビは、壁掛け設置でのチルト&スイーベルも可能にします。このサイズ感はこれからのスタンダードになりそうですね。
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