近くのショッピングセンターにTOYOTA AQUAが展示してあったので見てみました。モーターショウでもすごい人だかりで近づけないほどの人気だったクルマです。
海外では「プリウスC」と命名されるこのハイブリッドカーは、日本では「アクア」という名を与えられ、本体価格は驚きの169万円(沖縄除く)から。シャーシ的にはヴィッツの派生らしいんですが、車格的にはフィットハイブリッド・キラーですね。
燃料タンク満タン(36L)で走れる理論上の距離は1,000km以上と聞くと、いかに低燃費かが解ります。
内装がチープすぎるという声もありましたが、169万円でハイブリッドカーを成立させている割には、頑張っているのではないかと思いました。これ以上を望むのであれば、素直にプリウスを買うしかないでしょう。
ただその価格ゆえ、標準状態ではカーナビを取り付けることすらできず、ナビを付けたければ「ナビレディパッケージ」という４万円のオプションを付ける必要があります。また、リアのガラス窓がこれまた驚きの手回し式だったり、ヘッドレストが上下しなかったり（いずれも最下位グレードのみ）といった割り切りはトヨタならではですが、センターコンソールがプリウスのような運転席と助手席を明確に区切るような形状になっていないところなどは、駐車スペースの都合でどうしても助手席から降りなければならないようなケースで重宝されそうです。
また、テールゲートもごく普通のハッチバックで、プリウスのような大型のものではないので使いやすいと思います。荷物室の床はテール開口部から一段下がっており、プリウスのように開口部と段差がないタイプとどちらがいいかは好みになってしまいますが、私はAQUAのように一段下がっている方が「開けただけで荷物が転がり出す」ようなことが少なくて便利だと思います。
リア座席は座面長をプリウスより長めに取っているそうで、形状的には長時間座っているのにより向いていますが、シートクッションや表皮ではおそらく差を付けてるんでしょうね。ドアノブなども無塗装樹脂で、実用本位です。高級感は割り切っても、とにかく安く「モーターだけで走ることもある」ハイブリッドのドライブフィールが欲しいという需要にかなり応えられそうに思います。実際、最初の１ヶ月で受注12万台だそうで、市場から渇望されていたことが窺えます。
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