復活を許さない社会

sophia

上智大学短期大学部の学長が、セクハラで解任されたようだ。
それも問題だが、もっとネットで話題になっているのは、お詫び文を掲載した上智大学短大のWebページが、大きな1枚のJPEGファイルになっていること。お詫び文のところだけではなく、周囲のリンクっぽいところ含めてすべてだ。

おそらく検索対策なのだろう。
ネットでクロールされた結果はgoogleなどのキャッシュに残り、どこまで続くか解らないが半永久にアーカイブされ、検索が可能になる。
これに対してネットでは以下のような反応が見られた。

「情けない」
「ひどい」
「小賢しい」
「やってはいけないこと」

そうだろうか?
いまのネットのクロールとアーカイブの仕組みは私は不完全だと思う。それは一度犯罪を犯して名前が出てしまうと、復活が許されないからである。犯罪は勿論よくない。でも日本の法律には罪を償って社会復帰する制度もあり、その刑期は司法によって決められる。しかしいまのネットの仕組みは社会復帰を許さない。上智大学短大がとったのは、そのネットの仕組みへ抗う一つの手段だ。

上に挙げたネット上の声は、一度でも罪を犯したらもう二度と日の当たる場所に出て来るべきではないという気持ちの表れに見える。それは復活を許さない社会。私にはそれがいいこととは思えない。

コメント

  1. パブリック より:

    彼のしたことはけしからんと思いますが、公表されている事実だけでは、そもそも犯罪、罪にはあたらないのではないでしょうか?確かに、反省の上で復活を許せる社会にしたいものです。

  2. Kumadigital より:

    ええ、たぶん法的なところは問われないと思うんですけど、
    ネット上のキャッシュで社会的に抹殺されますものね。

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