大河原克行の「パソコン業界、東奔西走」100年続いた教育現場を変化させるコンピュータ~黒板と机があればできる教育からの脱皮
教育市場にMacを売り込みたいアップルの思惑は企業として当然だと思うが、本来損得とは無関係であるべきの教育の現場が企業の思惑に飲み込まれて良いのかどうか。
医療現場と比較って…アップルにしては下手なアピールだなと思う。最先端の病院なら、診察予約と料金の支払い以外で患者がコンピュータを使う場面があるとでも?
コンピュータを使うのは医者(=学校で言えば先生)止まりであり、患者(=学校で言えば生徒)にはITのスキルは必要ないはずだ。もちろん、患者にも生徒にもIT化の恩恵はあるだろうが、それはスキルとは関係のない話だ。
どうもこの議論、ITによる学校運営の効率化と、IT教育を混同しているように思える。本来ITで目指すべきなのは教師の重労働からの解放であり、そして解放された教師がもっと子供たちに時間を割いてあげることではないのか。もっともそれが幻想であることは企業のIT導入が既に証明しているので、だとしたらなおさら教育現場へのIT導入はいかがなものかという話になる。
もし子供を預けられる小学校、中学校を自由に選択できるのなら、俺だったらITを使いこなせるように教育してくれる学校ではなく、教室にパソコンはなくとも、変化に対応できる術を教えてくれる学校を選びたいと思う。
タッチタイピング習熟って…(笑)サラリーマンはプログラミング言語必修!みたいな80年代のノリを感じさせる。教育すべきはタッチタイピングの技術ではなく、タッチタイピングに代わる入力デバイスを考案できるような物事のとらえ方だろう。
それと、成長過程の子供に自発光デバイス(液晶とか)を一日何時間も見せることに違和感を持たないんだろうか。
100年続いたのが愚かなことではなく、100年もある方法が支持されてきたという実績を軽視すると、相応の代償もあると思う。
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