2006年に父が知人の大工さんとリフォームした実家の風呂ですが(写真は2007年のもの)…
↑これは何の写真か分かりにくいですが、浴室の天井です。
床の傾斜が足りなかったのが致命的で、とにかく入浴後の水切りが大変でした。無垢の檜、しかも無塗装なので毎日入浴後にきちんと水切りをして雑巾で拭き上げ(!)までしないと、腐ってしまうのです。「ビフォー・アフター」に出てくる問題の多い家を積極的に作り込んでしまったような感じです。
2015年に父が亡くなってからはこの入浴後の水切りという仕事が母一人にのしかかってしまい、一日の疲れを取るはずの入浴がまるで苦行(冗談ではなく、本当)になっていました。
その上、あちこちの腐食が始まり、また浴槽のエッジも鋭利でかつ高さが高く、高齢になった母にはいつケガをしてもおかしくない状態でした。
そこで、父の夢であったこの総檜風呂ではありますが、浴室が9尺×9尺(2.4m x 2.4m)もあることを生かし、「この中にもうひとつ空間を作って、TOTOのシステムバスを入れられるのではないか」という構想が、お正月に母と私と弟夫婦が集まった席で持ち上がりました。完全に解体しないのは、父への遠慮と、ひとり暮らしの母にはそんなに大きな風呂は要らないだろうと言うことと、その方が安く済むだろうという読みです。
そんな構想から1ヶ月足らずで、あっという間に檜風呂空間の中にTOTOのシステムバスが設置されました。何と言うことでしょう。(お約束)
イメージとしては、既存の窓とTOTOのバスの窓を近接させ(二重窓状態)、浴室入口から見て右奥方向(浴槽があったあたり)に寄せる形で設置しました。実家近くに住む弟が構想を上手い具合に大工さんに伝えてくれました。
施工はTOTO代理店の工事業者と、あと父と一緒にオリジナルの風呂を作った大工さんです。
浴室入口外側から見たところ。中にもう1つ独立した部屋があるのが分かるかと思います。床の細かい段差も補修されていて、プロの仕事を感じます。
入口から上を見上げたところ。特徴的だったオリジナルの天井はそのまま別空間として残されています。新浴槽の外壁はさすがに化粧合板で、湿気に対しての耐性が大丈夫なのかな?と思いますが、まぁ価格を抑えるのに仕方ないところでしょう。
システムバスの天井と、オリジナル浴室の天井の間にカメラを突っ込んでみました。こうなっています。(あれ、よく見ると施工説明書的なものが置きっぱなしになってるような…)
さすがオリジナル浴室を作った大工さんが手がけただけあって、既存浴室へのリスペクトがとても感じられます。
それでこれが、内側に作られたTOTOのシステムバス「サザナ」。
もう毎日の掃除は全体にサッとシャワーを流すだけでいいんですよ…。
乾燥の早い「ほっからり床」だし。
サイズは1616サイズ。あれ?横浜の我が家のが同じTOTOの1318サイズなので、面積的には実家の方がやっぱり広いのか…少し浴槽長いな、とは思っていましたが…。我が家のは戸建てながらお風呂だけは間取りの都合でマンションサイズだからな…。
費用を抑えるために追い焚き工事は入れなかったのですが、それでも指定されたリットル数の湯が入ると勝手に止まる水栓が装備されていました。こんな便利なのがあるんですね…。
父には申し訳ない気持ちはありますが、これで間違いなく母の寿命は延びると思います。
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