Downloader for image.canonの動作についてキヤノンから正式回答がありましたので展開しておきます。Downloader for image.canon というのはPC用の常駐ソフトで、キヤノンのカメラからクラウドサーバー(image.canon)にアップロードされた写真をPCに自動ダウンロードするものです。尋ねたのは2点。
(1)勝手にログアウトしていることがある(ユーザー認証が外れている)
(2)PCへの取り込みが行われるタイミング
先に(2)から説明しますと、これは動作解析したとおり30分ごとというのが公式回答でした。どうしてそんな長い周期の仕様になった、そしてなぜ固定長…と突っ込みたくはなりますが、よりダメなのは(1)です。
どうも最短で2日、最長でも3日経過すると勝手にログアウトする仕様なんだそうです。この「短くて2日、長くて3日」という幅から想像すると、おそらく「48時間経過後の最初のUTC 0:00に強制ログアウトさせる」仕様なのではないかと推察されます。すなわちUTC 0:01にログインすれば3日近くログイン状態が維持され、 UTC 23:59にログインすればほぼ2日でログアウトされてしまうということではないかと思いました。あくまで推察ですが。
いや、勝手にログアウトの何がダメかって、以下の流れを見てください。これは勝手にログアウトされた際の操作の流れです。
まず、メニューバーのDownloader for image.canon から「ユーザー認証」を選びます。
するとデフォルトのWebブラウザが立ち上がって、以下のようなポップアップが表示されます。
いや、Webブラウザの力を借りないと自社管理サーバーの認証もできないってどういうことですか…まぁ借り物のサーバーなんでしょうけど、常駐ソフトの認証でいちいちWebブラウザが起動するのは鬱陶しいです。隣に常駐しているDropboxもATOKもブラウザ経由なんてしないですよ?
ここで「許可」を選択すると、なぜか次に取り込みフォルダの設定画面が表示されます。
いやそんな、ユーザー認証のたびに取り込みフォルダは変えませんから。いちいち表示しなくていいですから。仕方がないのでOKを押すと、それで操作が終わったように見えるので、別の作業を始めます。するとしかるべき時間が経過したあとに、以下のポップアップが突然表示されます。
いや別にそういうのいちいち報告しなくていいから。以前のImage Transfer UtilityならOSの通知エリアで控えめに教えてくれたじゃないですか。それでいいですから。あるいは黙っててください。そもそも新着画像があったときには何も言わないじゃないですか。
これを2〜3日おき、年間で150回くらいでしょうか、やらされるのは苦痛以外の何者でもありません。これだけツッコミどころのある処理の流れになっていながら、リリースから1年半経過しても未だバージョンが1.0.0という姿勢がさらに気に入りません。
正直、キヤノンはハードウエア企業としては超一流ですが、一方で同社のソフトウエアでイケてるものを見たことありません。そしてご多分に漏れず今回も、でした。
改善ポイントは以下です:
1.ブラウザを経由しないでログイン認証して欲しい
2.そもそも2〜3日おきに勝手にログアウトしないで欲しい
3.ログイン後、取り込みフォルダの設定画面を表示する必要はない
4.さらに、ログインしただけで取り込み画像がない場合に通知してこなくて良い
5.自動取り込み周期は30分固定ではなくもっと短い時間を選択できるようにして欲しい
カメラ本体の出来の良さと対照的すぎますね。もうちょっと真面目に外注先を探した方がいいと思いますけどね。
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