劇場版交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューションの最終章「EUREKA」の公開を明日に控え、少し前から冒頭15分がWebで公開されています。TV放映もされましたね。
この3部作は、
第1部『交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション1』
第2部『ANEMONE/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』
第3部『EUREKA/交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション』
というタイトルだったのですが、一貫性がないのがとても分かりにくい。「ハイエボリューション1」と「ANEMONE」は同じ時間軸の別の時空の話で、「ANEMONE」のラストでその2つの時空が融合した10年後の話が「EUREKA」になります。この3部作はテレビ版との繋がりはないと思います。
その前のテレビ版を中心とした流れも結構難しくて、
『交響詩篇エウレカセブン 』…初代テレビ版
『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』…初代テレビ版の映像を多用した、パラレルワールドの劇場版。登場人物の役割、性格が一変している。
『エウレカセブンAO』…初代テレビ版の続編
という感じになっています。もはや、自分の中でエウレカセブンシリーズのそれぞれのキャラがどんな性格なのかがぐちゃぐちゃになってしまっています。
今週末のどこかでは観に行くつもりですが、観に行く予定の映画館の予約状況を確認すると…予約ゼロの上映回があったりして、最近私が観た映画の中でも突出して不人気な印象です。
では、冒頭約15分を観てみます。
時空が現代より少し未来の箱根のあたりなのか、とにかくエヴァンゲリオンを観ている感じがとても強いです。敵キャラだってまるで使徒だし…。
レーザービームでの環境破壊シーンは完全に庵野作品の描き方です。
そして登場する大河原邦男メカ!まさか大河原メカがエウレカセブンに出る日が来るとは思いませんでした。最近こういう風に、デザイン外注先を分散させるのが流れなのでしょうか?
このメカを操っているのはおそらくエウレカではないかと思うのですが、リフボードを模したコントローラの裏にはゲネレシオン・ブル(エウレカセブンAO)のロゴが…。
敵対するホランドのコクピットコンソールには何やらバーコードが。調べてみると「ポケットが虹でいっぱい」のブルーレイディスクのJANコードでした。
ヘルメットがエヴァのマリかと思いました…。
「シン・エヴァ」の公開の頃から予告編が流れていましたが、「これ、どうやってエヴァと差別化するんだろう」と思っていたら、完成した冒頭15分を観る限りエヴァと差別化するどころかむしろエヴァに寄っていたという。最初に観た2005年のテレビ版のエウレカセブンの鮮烈な印象はどこへ行ってしまったんだろう…。サブカルチャーへのオマージュをふんだんに取り入れた世界観、テクノ音楽を背景にしたスタイリッシュな戦闘シーン、そしてボーイ・ミーツ・ガールに加え、「男の子の背成長とは」「親、家族とは」を描いた初代テレビ版とは全く別物になってしまいました。特に主人公・レントンが成長している姿、周囲の大人の接し方が好きだったんだけどなぁ。
その後私自身も実際に男の子供に恵まれたので、初代エウレカセブンで観た周囲の大人の子供への接し方は、自分の子供の成長の過程でなにかにつけ脳裏によぎるほど影響は与えられていたのですが。
ともあれ、エウレカセブンとしてはおそらく最後の映像化になるのでしょうから、行く末を見届けたいと思います。
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