1/10に封切りとなった劇映画「孤独のグルメ」を今日1/11に観てきました。初日の仕事が終わってからのレイトショーと悩んだのですが、観終わった夜中に腹が減っても困る、ということで翌朝一番の回で観てきました。朝早い回だったせいだと思いますが競争率は低めで、初めて「エクゼクティブシートの中央席」(そのシアターで一番良い席)をリザーブできました。なお109シネマズはシネマ会員になるとポイントが貯まると同時にエクゼクティブシートの追加料金がかかりません。
本編が始まる前に来週公開のGQuuuuuuXの予告編が流れましたが、ガンダムであることをまったく前面に出してないんですね。ハサウェイが「ガンダム最新作」と銘打っていたのとは対照的です。
さて孤独のグルメですが、最初はパリからスタート。パリといえば同時期に公開中のキムタク主演「グランメゾン・パリ」もパリを舞台にしたグルメ映画。ここへ来てパリロケのグルメ映画が2本並行して上映されるというのは珍しい。
井之頭五郎がパリに向かうJAL機の中から始まりますが、あらかじめBさんに「映画にはこれを持って行ってください」と渡されたのがこれ:
「食べるべき場面は映画を見ていれば分かります」と言われたのですが、よく分かりました。しかも周囲のお客さん(外人)が明らかに臭そう。これが臭うのはわかっていたのでBさんに「こんなの映画館で食べたらテロじゃないですか」と言ったら、「なぁに、4DXみたいなものですよ」ってwww
(実際には映画を観ながら食べる勇気がわかず、今ブログを書きながら食べています。)
→あれっ、JALのドライなっとう、あまり臭くないですね。さすがに匂わない用に加工してるのか…? にしてもドライ納豆、美味いなぁ。まとめて買うか…。
なかなか本編の話に至らないですね(笑。パリに着いて最初に訪れたリストランテの扉に「B」と大きく刻印されてたのを観た時には、全店聖地巡礼中のBさん、どんだけ本作に祝福されてんだよって鳥肌立ちました。
井之頭五郎がパリに持参した絵画は、原作で絵を担当されていた谷口ジロー氏の作品だったと、パンフレットの解説で知りました。のっけからオニオングラタンスープが食べたくなったので映画の帰りに材料を買って帰りました。しかし、劇中で「あの人」が亡くなっていたというのはなかなかの驚きでした…。亡くならせる必要あったのか…?
パリでの頼みを断り切れず長崎の五島列島に行くことになった五郎。そこで予告編でも有名な遭難シーンに突入しますが、確かにあの一連の遭難シーケンス、東宝(配給元)の方に「あのシーン必要なんですか?」と言われたらしいんですがw 私もあのシーンは要らないんじゃないかと思いました(笑。でも松重豊さんがやりたかったのでは仕方がありません。
ここから先はネタバレになるので深くは書きませんが、韓国をニュートラルな目線で描くところとか、「孤独のグルメ」が社会に与えたインパクト(社会現象のメタ描写)なども表現されていたりして感心しました。テレビ版の「寸劇+食事」の範疇を遥かに超え、よく練り込まれたストーリーでしたね。
本作のストーリーの軸である「スープ」にまつわる話でも最後にホロリとさせられるのですが、それより私が一番心を持っていかれたのは、その完成したスープを前にした井之頭五郎(松重豊)が見せた表情が、谷口ゴロー氏が描いた五郎のこの顔そのものだったところです。
2秒足らずのシーンだったと思いますが、本当にこの顔そのものに見えたんです。コミック版の五郎が乗り移ったのかと思いました。このカットがパンフレットに掲載されているのも、そういう意味なんだろうと思います。
パンフレットもとても良い出来で、おまけシールまでついて990円というサービス価格。中もなかなか読ませるし、ちょっと他の映画も見習って欲しいです。
当初パンフレットだけ買って帰るつもりだったのですが、「どんぶり」がラスト1個で売られているのを見つけました。本編で重要な役割を果たす、あのどんぶりのレプリカです。ただ、外箱からはそのどんぶりだと分からず、公式グッズサイトの画像から推察するしかなかったのです。
売店にいた他のお客さん、どんぶりの外箱を開けて「あの劇中のどんぶりかどうか」を確かめたがるのですが、あいにくメラミンシートで包まれていて確認することはできず、そっと箱の蓋を戻したりしていました。私は公式サイトの画像からあのどんぶりであることを確信したので、そのラスト1個のどんぶりを買って帰りました。
というのも、まだ店頭在庫のある「『劇映画 孤独のグルメ』井之頭五郎の魚介とんこつしゃぶしゃぶ鍋スープ」(映画本編にも関わったフードスタイリスト飯島奈美さんが監修)でアレを作ってこのどんぶりに盛り付ければ、あの劇中のアレが再現できることに気がついたからです。
「腹減ったでしょ?」というよりは、自分で作りたくなる、そういう映画でした。
コメント