LEDシーリングライトーー家庭の照明の主力商品ですが、リモコンでコントロールできるものが大半です。しかしリモコン付きのものはその紛失時に備えて、壁スイッチでもある程度モード切り替えなどのコントロールができ、壁スイッチを素早く2回操作するとモードが切り替わるようになっています。
しかし、この機能が仇になり、電源の瞬断(ごく短時間の停電)が発生すると、意図せず照明のモードが切り替わってしまう場合があります。その状況に加えてリモコンが紛失しているとモードを変えることができなくなります。そこでLEDシーリングライトでは壁スイッチをつけることをメーカーは推奨しています。
しかしその一方で、壁スイッチのほうは事実上市場を牛耳っているパナソニックのコスモシリーズワイド21やアドバンスシリーズ等において、LEDシーリングライトに適した壁スイッチがありません。
LEDシーリングライトに適した壁スイッチと言うのは、見た目でオン・オフがわかることが望ましいです。コスモシリーズワイド21やアドバンスシリーズはユニバーサル性を重視するあまり昔の壁スイッチにあったようなシーソー式の操作系を採用しておらず、押すたびにオン・オフが切り替わるプッシュ方式を採用しています。
プッシュ方式で見た目でオンオフが分かるスイッチとしてはWTC52611W がありますが、表示が小さく覗き込まないと入・切が分かりません。となるとLED表示に頼りたいところですが、LEDシーリングライトの待機電力はとても低いため、通電時に点灯するパイロットランプを点灯させることができません。従って、せめてできる事はこの写真のように、オフの時だけ点灯する「ほたるスイッチ」をつけることくらいです。
これなら遠目にもオンオフ状態が一目でわかるのですが、点灯=オフと言うのが感覚的にどうもしっくりきません。もともと通電状態を表すものではなく、スイッチの場所を暗闇で示すものなのでオフで点灯なのは仕方ないのですが、そもそも論で言えばLEDシーリングライトに適した壁スイッチがないのが問題です。
厳密には、スイッチの位置に電源の両方の線が来ていれば、ON=点灯のパイロットランプをつける事は可能なのですが、一般的な住宅の設計で、スイッチの位置に電源の両方の線を通す事は稀です。
パナソニックではなく東芝であれば、このコスモシリーズワイド21に似た形状で、シーソー式のスイッチがあるのですが、いかんせん価格が安すぎて一抹の不安を覚えます。そもそも家の中にプッシュ式とシーソー式が混在することは混乱のもとです。
パナソニックはコスモシリーズワイド21が出る前の古いデザインのシーソー式スイッチも継続的に販売していますが、色がベージュでいかにも古い住宅についているという見た目です。コスモシリーズワイド21もしくはアドバンスシリーズで、シーリングライトの壁スイッチに適したスイッチを作る気はないのでしょうか。LEDシーリングライトの微弱な待機電流で点灯してくれるパイロットランプ付きのスイッチを…。これだけLED照明が一般的になっているのに、パナソニックがそこを無視しているのが不思議でなりません。
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