「描く人、安彦良和」@渋谷区立松濤美術館

渋谷の松濤美術館にて開催中の「描く人、安彦良和」展を観てきました。

中は一部を除いて撮影禁止なので写真はほぼありませんが、まぁ、でも、氏の作品はさまざまなメディアで使用されているので、キービジュアルとかポスター的なものは初見のものはありません。絵コンテとか、制作メモ、あるいは映像作品でここが安彦氏の仕事、という箇所を動画で紹介してくれるところは「そうなんだ~確かに言われてみれば安彦氏っぽい」と感じましたね。有名な「ヤマト」の森雪の亡骸を抱き上げるシーンとか、「ガンダム」のジャブローでのシャア専用ズゴック戦とか、黒い三連星の「俺を踏み台にしたァ?」のシーンとか、ジオンの工作兵に縛り上げられてしまったカツ・レツ・キッカとか。

 

これが現地に置いてあった今回の展示品一覧。こうやってリストにするとすごい数です。会期の途中で一部展示品の入れ替えがあるのですが、何が入れ替えられるのかもこのリストで分かります。

資料は膨大なんですが、けっこう偏りはあります。氏のアニメーターとしてのクライマックス期である「巨神ゴーグ」はバンダイナムコフィルムワークスがかなり資料を所蔵しているらしくそこから大量の展示がありましたが、一方でほぼ同時期の「アリオン」についてはあまり展示がありませんでした。これは安彦氏が「ごみのようなものをかき集めた」と照れ隠し半分で称しているように、実際、本当にごみ扱いで捨てられてしまったのだろうと思います。それでも結構「こんなの残ってるんだ」という生資料はありますけどね。

何気に引っかかったのは、氏の若い頃に撮った家族写真ですね。色調(セピアではなくマゼンダに転んでいる)や当時の日本の様子が私の実家にある昔のアルバムとそっくりで、あの時代に安彦氏はこんな感じだったんだと言う「同じ時代を生きていた」という気持ちを強く感じました。

グッズは特に欲しくなるようなものはありませんでしたが、図録だけはちょっと欲しくなりました。しかし分厚すぎて我に返りました。ガイアノーツの「安彦良和の色調」は面白いですね。

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