昨日、年下の上司と一緒にとある会議に出席したのですが、とても嫌なことがあり、その悶々とした気持ちを引きずったまま一日が過ぎました。ところが、その上司が突然「気晴らしにETロボコンでも見に行こうかな~」と言い出したので、私もホイホイとパシフィコ横浜に行くことにしました。ETロボコンはEdge Tech+という展示会と同時開催されているイベントですが、そのETは エンベデッド(組み込み)テクノロジーの略であり、エッジテックではありません。
これまで大学の学園祭レベルのロボコンは見たことがありましたが、ここまで大規模で本格的なレギュレーションの大会を間近で見るのは初めてです。
私たちが訪れた時間の関係で、見られたのは「アドバンスドクラス」と呼ばれる最上位の難易度のクラスだけでしたが、それゆえ、非常に見応えはありました。初めて見たこともあるのでしょうか、とにかく目の前で起きていることの情報量に圧倒され、溺れるような感覚でした。考えることが多い…!
テレビでNHKなどが放映しているロボコンを見ると、ルールや状況が整理されてわかりやすく伝えられています。しかしこのETロボコンはテレビ中継などないのでとにかくレギュレーションが複雑怪奇。指定されたコースを障害物に接触せずに回りきるだけでなく、途中でプラレールの新幹線の写真を指定の条件で撮影したり、プラキッズの顔を両目が映る形で撮影したり、指定の瓶を押して指定の場所に置いたりと、とにかくやることが多い。途中、画鋲?などの面倒臭い障害物があったりもします。しかも無線遠隔操作ではなく、ロボットが自律的に状況判断して実行するのです。技術的には、ロボットメカは全チーム共通で、頭脳はラズパイ、そこに画像処理AIのYOLOを組み合わせたものが軸になっているようです。
設計ドキュメントの展示もありました。このロボットだけでも設計項目は非常に多く、もしこの技術の延長で人型のロボットを家庭に導入するとなると、設計項目の複雑さで気が遠くなりそうです。
また、この大会に参加するには結構な費用がかかりますが、これは本番までの技術サポートや教育が含まれているためのようです。いくつか知っている企業の名前も見かけましたが、社内でどのような扱いでこの大会に参加できているのか、非常に気になりました。
結局、この大会を見たからといって、私の悶々とした気持ちは晴れることはありませんでしたが、すごいものを見たという感覚は残りました。






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