前回のレポートの続き。お借りしたSIGMA 85mm F1.4 EX DG HSMでモデルさんを撮って使い心地をレビューします。
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キヤノンにはEF 85mm F1.8 USMという発売後9年経つレンズがまだ現役であるのですが、これがなかなかモデルチェンジされないのは、今でも充分通用する性能だからだと思うんですよね。実売価格も4万円台前半と、大口径中望遠の割にはこなれています。
そこへ今年2月に登場したSIGMA 85mm F1.4 EX DG HSM。実売価格は7万円前後ですが、純正EFレンズよりさらに明るくなっているのが魅力。もちろん、それなりの大きさ、重さになってしまうのですが、明るい=大きい=重い=高いのは物理法則なので逆らえません(←高いのもなのか?笑
早速EOS 5D Mark IIに装着して撮ってみます。
さすが大口径中望遠単焦点。すさまじい背景のナチュラルボケっぷりですね。
ポートレートで使うと、モデルさんとの距離感が、ウエストショット~バストショットでいい感じ。幼稚園生くらいだと全身ショットでいい距離感です。もちろん、モデルさんと心理的な距離を感じる場合には全身ショットでもOK(ぉ
モデルは紗々さんです。
SIGMAさんの説明では2段ほど絞ったところ(=F2.8)が美味しいとのことでしたが、普段F4.0なんてズームを使っている私はここぞとばかりに解放気味で撮影。しかし真の解放だとピントが浅すぎて歩留まりが怖かったので、F1.8~2.0くらいで撮ったショットが多いです。差分の0.4~0.6が私の弱気成分です。
車両提供はしょういちさんのソアラかレクサスかよく解らないクルマ。
機材提供ありがとうございます。
タン色の本革シートが素敵ですね。本革の香りくんかくんか。
でもそこに何故か青い4点式シートベルトが付いてるんですよー(シートの後ろに回して隠してますけどー)
薄曇りの天気でしたのでレフがない屋外での撮影も強い影が出ずに柔らかい感じで描写できました。このSIGMA 85mm F1.4 EX DG HSMはボケにいやな感じがなく、使いこなしを考えるまでもなく素敵なボケが量産できます。
このレンズ、鏡胴が以前のSIGMAレンズのような爪の削れるピーチスキン風ではなく、サラッとしたシルキーな塗装になったのが印象的です。これは触っていて気持ちがいいです。
それとこれはEOS 5D Mark II側の問題なのですが、こういった「手ブレ補正なし」の単焦点を使う場合には、ISOオート時の感度設定が低すぎるように思います。三脚を使わなければ2100万画素をキッチリ結像させられないという、気持ち悪さが残ります。よくシャッタースピードは1/(レンズの焦点距離mm)秒以上が目安と言われますが、それはフィルムでL判プリントをしていた頃の話で、2,100万画素をPCやTVの大画面で鑑賞する機会が多い現在ではシャッタースピードが足りません。せめて現在のプログラムAEのシャッタースピードの設定の2.5~3.0倍程度となるよう、ISO Auto感度が上がるようにして欲しいと思います。折角の高感度CMOSですしね。
作例は続きます。
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・シグマ 85mm F1.4 EX DG HSM キヤノン用 85mm F1.4 EX DG HSM EO
・女の子をかわいく撮る108の方法(Amazon)
コメント
初めまして
EF 85mm F1.8 USMは1992年発売だったような?良いレンズですよね。シャッタースピードが足りないのはレンズが重いせいではないでしょうか…
EOS 5D Mark IIは初心者用ではないので
オート感度とかで、そこまで要求するのはどうかと。
EOS 5D Mark IIの問題ではなく、撮影者の腕の問題ですね。
いいですねえ。オート感度設定のカスタマイズ。
ニコンの感度自動制御はたしか上限感度とシャッター速度の下限を自分で設定できます。
自分の意図するシャッター速度の下限を越えないよう、感度が制御されるんですね
上位機にオート不要なのではなく(だったら評価測光なんてプロ機にいらない)、上位機は自分の意図に合わせて挙動をカスタマイズできるのが良いと考えてます。
ワタシの知るプロは皆、そこへの追求心というか、理論と実践のバランスに余念がないです。
ニコンのお話が出たので次はペンタでも…笑。
ペンタのK-5は(K-7も)ISO-AUTOの上限と下限のみならず
性格付けの設定も可能になっていて、「SLOW(できるだけ感度を上げない)」、
「標準(初期設定)」、「FAST(積極的に感度を上げる」が
選択できるようになっています。
これ便利なんで、あるといいですよね~~。
「こういった「手ブレ補正なし」の単焦点を使う場合には、ISOオート時の感度設定が低すぎるように思います。」
この発言に対してのことなので、手ぶれ補正付きではないレンズを付けたときにISOオート時の感度が上がるようになればという意味と受け取りました。
オート感度設定のリミットを高く設定出来ることは普通に良いと思います。選択肢は多い方が良いですから。
手ぶれ補正のないレンズでも、使う人によって使い方が違うわけですから、手ぶれ補正のないレンズを付けたとたんに通常より感度が高めになるというのは、人によっては非常にウザくなると思います。
それにメーカー純正でないサードパーティー製レンズに対して、そこまで対応する必要もないと…。(まあ、これは本題に関係ありませんね)
どちらにしても写真を撮ることは選択の連続です。
光が比較的一定な場合は、プロの場合はマニュアルでとることが多いと思いますし、感度に関しても選べばすむことだと思います。
(もちろんカスタマイズすることも選択の一つです。)
不自由なレンズを活かすも殺すも撮影者自身。
借りたレンズメーカーを責めずにぶれたのはカメラのせいにする感じ。
モデルさんを前にテンパっていた自分を反省すべきでは?とおもっちゃったりなんかします。
不快に感じられたら削除してください。
『いいですねえ!』的意見で埋めたいのであれば、そうすべきでしょう。
ISOのオート設定、確かに低すぎますよね。
ISO200でシャッタースピードが1/60とかにされるケースが多々……。
いやいやいや、もっと上げてーっ。
シチュエーションがクルクル変わるストリートフォト系の速撮りにはツライです。
自分も設定項目を付けて欲しいです。ファームウェアに毎回期待しているもいまだ付かず。
>>初めましてさん
すみません、ソース参照先を間違えました。
ご指摘ありがとうございます。
確かにレンズ重いとぶれますけど、お借りした85mm F1.4は
そこまでは重くなかったです。
>>SAIKAさん
シャッター速度の下限ですか…それはえらく便利そうですね…。
ISO下限設定だけが解かと思い込んでいましたが…。
「上位機は自分の意図に合わせて挙動をカスタマイズできるのが良い」
という点、まさしく同意です。と思って調べたら、EOS 1D系にはISO感度
のみならず、絞りやSSまで上限下限設定が出来るんですね…さすがだ…。
(但し設定範囲に難があるようですが…)
>>しょういちさん
私、今まではキヤノンが絡まないイベントは参加しなかったんですけど、
(今回のはボディ自由でしたので参加…あっNEXは例外か…)
しょういちさんのメッセージを読んで他社のも参加しようかなぁ…という
気持ちになりました。
感度上昇カーブの変更はキヤノンでもS95には実装してきたんですよね~。
でもすぐ上下に張り付くので、効果のほどはよく解らないのですが(笑
上限設定は60Dでも実装されてましたね。あとはISO下限(か、SS下限)が
あれば…。
>>ねこ男さん
ちょっと誤解されているようなので…
単焦点レンズを装着したらISO感度設定が変わるのはさすがにやりすぎ
だと思いますし、私もそこまでは求めていません。
今回はカメラマンが大勢いる状況でしたし、必ずしも自分中心に光源を
コントロールできませんでしたので、ISO Autoは便利なんですよ。
>>HIさん
キヤノンは最近、機能追加に積極的なので、
もしかするともしかしたりして??
(積極的なのは動画関連だけかな…?)
AF精度に不満です。 遠方縦線にやや2線ボケも出やすいです。 アートラインでAF精度を正確に出して、アトボケ重視のレンズに進化させてくださいね。