タイ洪水影響のPIXUS MG8230、流通豊富になる

2011年末のタイ洪水の影響でほとんど流通していなかった不運のモデル、PIXUS MG8230が潤沢に流通するようになっています。タイ洪水前の価格は4万円近いですが、今時点での最安値はアマゾンで、3万円を切る程度まで下がっているようです。

MG8230

私自身はすっかりMG8230を買う熱が冷めてしまって、もうどうでもいいとまでは言いませんが、視界の端っこにしか入っていません。電気店で実機をツマに見せてみましたが、7年前のPIXUS MP770と比較しても「安っぽい」と言われてしまいました。一眼レフカメラEOSのシボを模したと言われる表面処理ですが、ツマの目には単なるプラスチック成型打ちっぱなしに見えたのだと思います。いや、実際、無塗装だと思いますけど。

そういう意味ではやはり下位モデルのMG6230の方がボディが綺麗で一般家庭向きだと思います。価格もMG8230がいくら安くなったとは言え、2倍近く違いますしね。私自身が今使っているMP770が壊れて買い換えを迫られたら、まぁ2万円台ならMG8230にするかも知れませんね。もしMG8230が3万円台だったら、MG6230にすると思います。

キヤノンのハイエンドモデルの過去の経緯からして、MG8230は8月頃には2.7万円を狙えるようにはなるのではないかと思います。あとは流通在庫量をどこまでコントロールできるかとか、製造に使うパーツがどれくらい余っちゃってるかとか、次機種に流用できるパーツがどれくらいあるとかにも左右されるとは思いますが、もしかすると8月下旬には2.5万円台もあり得るかも知れません。(ないかな?)

私自身はモノやサービスに対してはできるだけ正当な対価を払おうと心がけてはいるのですが、ことプリンタに関しては極端にインクに偏重したビジネスモデルになって久しい上、インクは事実上の独占販売なので、「プリンタ本体」については正当な対価を払おうという気が起きません。

ちなみにMP770とMG8230/MG6230をざっくり比較した場合のランニングコストですが、

・インクが1色増えた(5色→6色化で各インクの1本あたりの消耗率は20%減と仮定)
 →但しインク全体の購入価格は20%増し。
・各インクの1本あたりの容量が25%減った(推定)
・ヘッドクリーニングによる消耗率(印刷しなくても全色消耗する)を50%と仮定。

とすると、

( 1 – (0.2 * 0.5) ) × 1.2 × ( 1 / ( 1 – 0.25 )) = 1.44[倍]

となり、MP770のだいたい1.4倍のインクコストがかかるのではないかと踏んでいます。
MP770で1年間にインクを7,400円買っていたとするならば、MG8230/MG6230は10,700円かかるんでしょうね。
MG8230/MG6230ユーザーの「高い、高い」という声にも符合するように思います。


(Amazon)

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