室内で便利に使っていた超軽量三脚SLIK 500G-III。軟弱なのを承知で使うある意味尖った性格の三脚だが、500G-IIIには特に縦位置撮影用のギミックのガタが大きく不満だった。接着剤で固めてみたもののすぐ剥がれてしまし、今となっては望遠鏡の台座として子供に取られてしまった。
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なので、現在の500Gシリーズを買ってみた。
実は500GシリーズというのはSLIK社のベストセラーシリーズで、細かく改良され続けて、今は7世代目が販売中だ。
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私が購入したのは450G-7。500Gシリーズの中でも少し短めのもの。
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大きさ的にはGITZO GT2531とSLIK ミニプロ7のちょうど間に収まり、狭い室内での取り回しがいい。GT2531で大きくローアングル開脚すると邪魔、ミニプロ7の延長ポールを継ぎ足すのが面倒、というケースでサッと使えるのが450G-7のいいところ。
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センターポールが2段式なのが特徴。これは全長が短い450G-7だけの特徴で、より大きな500Gや800Gは装備されていない。というか他のモデルは脚が長いので2段で縮める必要がない。
500G-IIIと違い、雲台の縦位置撮影用ギミックはネジ固定式なのでガタは押さえられている。それでも耐荷重は1kgだし、実用的にはコンデジ止まり。軽くてフニャフニャなのでカメラを載せているときには目を離せない。
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一眼レフも乗せられなくもないが、レンズ繰出側と反対側の脚を短めにするなど重量バランスを取る工夫をした方が安定する。
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水準器もついているが、なぜかティルト方向にしかないので、水平方向に使いたい場合はカメラを90度回して取り付ける必要がある。
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実力のほどをテスト。EOS 5D Mark IIIでEF 50mm F2.5コンパクトマクロで撮影。脚は2段目まで伸ばした。長時間シャッターでもここまでキッチリ結像すれば合格だろう。クリックで拡大すると、印刷のドットまで見える。
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この三脚が素晴らしいのは、何といってもその僅か670gという重量と、3千円前後という価格の安さ。欠点を理解した上で使いこなすことで、強力な味方になる。
なおSLIKには定価ベースで同じ価格の SLIK コンパクトII というモデルがあり、500Gシリーズとどう違うのか悩むところだが、実勢価格には大きな開きがあり、コンパクトII の方がかなり安い。但し雲台は3ウエイではなく2ウエイになり、製品全体の造りもかなり低下する。「どうしても2千円以上出せない」というケースでない限り、500Gシリーズを選んだ方がいいだろう。
実は今回、450G-7に辿り着く前にGITZOのバサルト三脚の最小モデル(GT0932)の旧型特価品を見つけてしまい、かなり悶絶した。Webサイトではお取り寄せ的表示になっているが、店舗に確認したところ「店頭販売と共通の在庫なので注文時には売れてしまう可能性はあるが、今は在庫はある」とのこと。ただ、いくら半額前後になっているとはいえ、元々GITZO価格だからねぇ…。
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