ネットで話題になっていたので、読んでみました。
太田垣康男氏が描くファーストガンダム。と言っても、時代の頃としてはゲルググが出てくる時期からのスタートになります。もうゲルググが出てきていると言うことは、終盤が近い訳ですが、どうなんでしょう。ガンダムUCも時間軸としては実は1ヶ月程度の話だったくらいですから、まぁそれなりの長さは描けるでしょうが、かなり濃密な時間軸であることは確かです。
サイド4の残骸が漂うデブリ宙域が舞台。サイド4を追われた連邦の「ムーア同胞団」のエースパイロットの元に、やや陰謀めいた理由で取り寄せられた「ガンダム」。かたやガンダムのライバルになるのは、デブリ宙域を占領するジオンのスナイパー部隊のエースパイロット。但しこのスナイパー部隊、全員が義手や義足を付けているというメンバーで構成されているという設定。一年戦争のこの時期になるともう老兵は退場しまくっていて戦場には学徒など若者しか残っていないのは「ファースト」で説明済みですが、さらには義手義足の兵士まで前線にかり出されているのは驚きです。ただ、これは何か伏線のような気がします。
ピンク色の髪の陣羽織を着た艦長とか緑色の髪のガンダムパイロットが登場する世界とは全く正反対の男臭い世界。人物はアメコミ調で女艦長はリーゼントだったりしますので、いわゆる萌え成分は一切ありません。いや、メカ萌え成分は満載ですね(笑 作者はとにかくガンダム愛にあふれていて、それはメカの作画力に帰依しています。
ガンダムにかけられた陰謀がどうなるかとか、義手義足の部隊だからこそ出せる能力が今後展開されるのか、といったところに2巻目以降で注目したいと思います。
まるでガンプラのパッケージのような表紙(笑
コメント
デブリ宙域奪還作戦前の
・「ムーア同胞団」の様子(現在発売中号)
・ジオンのスナイパー部隊の様子(一つ前の号)
はいずれも重い話で・・・