4Kではない未来

久しぶりにヨドバシのテレビ売り場を覗いてみたら、ちょっと目を奪われる映像がデモされてまして。

「これは何という映画ですか?」
「えーっと、確かトランスフォーマー3ですね」

ほほう、これがトランスフォーマー3なのか…。ちょうどロボットが出てこないシーンがリピートされていたので、トランスフォーマーとは気がつきませんでしたが、どうも有名な見せ場となるシーンだったようです。ビルが敵に襲われて、軍隊が出撃して、その軍隊のヘリが墜落するなか、兵士が空中に飛び出し、一方で高層ビルが倒壊するという…。


店頭ではREGZAで映されていたんですが、明らかにフレーム補完(メーカーによって「スムーズモード」とか、「なめらかシネマ」とか呼ばれていたりする、要は24コマ/秒の映画を60~120コマ/秒くらいになるよう、中間の絵をテレビ側が生成して挿入する機能)が効いている感じ。

このフレーム補完というのは最新のテレビでもまだ不完全な機能で、前のコマと次のコマの間のコマを演算で生成するものですから、変な残像を誤って生成しないように、画面内の物体の動きを見ているんですね。で、動きが判別できればその中間の映像を生成するんですが、動きが判断つかない場合は画面内のその領域だけ中間の映像を生成せず24コマ/秒のまま、という判断をしてるようです。

そんなわけで、画面全体が単純なパンとかズームしている映像であれば綺麗に中間のフレームが生成されてなめらかな映像になるんですが、画面内でいろんなものがいろんな方向に動く場合は、モノによっては中間の映像が生成されず、結果として1つの画面内に滑らかに動くものと動かないものが出てくるわけです。

画面全体が滑らかに動くと、それはもう凄い没入感で、テレビの画面を介してではなく、本当に実際の現場を肉眼で見ているような錯覚を覚えるんですが、上記のような理由から、映画の全編にわたって滑らかになることはまずありません。そして時々現れる24コマの映像によって現実に引き戻されるのです。

これはもう、テレビ側で推定して生成している以上、限界ですよね。100%完全な滑らか映像を出そうと思ったら、最初から120コマ/秒とかで撮影せざるを得ないです。でも120コマ/秒って、映画の24コマ/秒の5倍、テレビの30コマ/秒の4倍ですから、フルHDでも「4K動画」と同等以上のデータ量になるわけです。

でも、同じ4~5倍のデータ量を扱うにしても、時代は4Kに向かっていますね。

解像度方向ではなく、時間軸方向のデータ密度を5倍にした未来、というのもあっても良いのではないかという気がしました。


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