手元のライブラリを全部聴き直したくなる、Sony MDR-1A

Bさんが8年ぶりなら、私は推定16年ぶり。評判の良いヘッドホン、MDR-1Aを買ってみました。

ソニーのヘッドホンと言えば過去に「MDR-R10」という伝説の名機があったんですが、あれだけが私の中で例外で、それ以降のソニーのヘッドホンというのがどうも…好みに合わなかったんですね。分析的というか、ちょっとリラックスして聴けるような印象がありませんでした。

しかしこのMDR-1A、購入された方の評判がおしなべて良いので気になってました。「ハイレゾ純正品」というところにも惹かれましたし。



このクラスになると箱に入ってるんですね。
色は定番のブラックではなく、シルバーを選択。シルバーと言ってもどちらかというとブラウンですよね。ブラウンさんが黒を選んで私がブラウンを選ぶと言うね。



ソニーが気持ちが入った製品を出す時って、こういう箱に入れてきますよね。



手に取ってみると、想像以上に軽いです。



全体のフォルム。



ケーブルは着脱式。リケーブル用のケーブルも別売されています。



型番表記。



40mmΦドライバと、柔らかなイヤーパット。フカフカです。



「左」識別用の凸ポイント。



アーム伸張機構。細かく段が付きますが、伸びる部分には特に段の刻印はありません。



アーム伸張部裏側。単なるメタルの板ではなく、樹脂で裏打ちされています。



スマホ用リモコンが付いたケーブルが付属。リモコン無しのケーブルも付いており、長さはどちらも1.2m。このサイズのヘッドホンで3~5mのケーブルが付いていないのは、かなり意外です。ポータブルオーディオ前提なんですね。



バランス接続対応を謳うため、ヘッドホン側のピンは4ピン。別売の対応ケーブルでバランス接続に対応します。



折りたたみ収納時。



左右の硬い部分が衝突しないように必ずパットが先に当たるようになっています。



バリスティックナイロン風味のキャリングケースが付属。中には仕切りがあり、ケーブルと本体を直接接触しないように収納できます。ただしケースが硬く、口紐が締めにくいのが難点。



ハイレゾウオークマンF885と組み合わせて聴いてみました。

ああ、これは確かにいいですね。名機MDR-R10を聴いたときの感覚が思い出されます。ソニーって、この価格で、こんな音が出せるヘッドホンが造れるんだ、というのが率直な感想。認識を改めました。私が過去に聞いた(R10以外の)ソニーのヘッドホンとは全然違う、一皮剥けたといったらソニーに失礼ですけど、何か突き抜けた感じがします。

この価格帯なのでワイドレンジなのは当然なんですが、音量を上げてもうるさくなく、分析的なキャラクターはやや残っているものの、それだけではない情緒的な表現力があります。仕事から疲れて帰って来たときにリラックスするのに最適なんじゃないかと思います。アドレナリンを分泌させるような、疲れてるときには余計に疲れる刺激的なヘッドホンってありますけど、このMDR-1Aはその逆。

手元のライブラリを全部聴き直したくなりました。

ドライバ径は今まで使っていたATH-A5Xの53mmΦに対して、MDR-1Aは40mmΦなのでちょっと伸びやかさに欠けるんじゃないかなと予想していたんですが、ごめんなさい、むしろMDR-1Aの方が滑らかで伸びやかでした。まぁATH-A5Xは電気的、機構的にもくたびれていたかも知れませんね。もっとも、ATH-A5Xと比べると価格は2倍以上ですが…。

私は頭が大きいのでMDR-1Aのような形状のアームバンドは頭の天頂部に掛かる加重が気になってしまうんですが、このヘッドホンはそもそも軽量であることと、イヤーパッドの形状が絶妙で頭の天頂部にはあまり負担をかけないんですね。装着がすごくラクです。

密閉型なので夏向きじゃないですけど、これからの涼しい季節に疲れた頭を癒やすのには最高です。

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