キヤノンのPIXUS複合機が恒例のモデルチェンジ。EPSONの省スペースモデルに対抗して、グッと筐体を小さくしてきました。
しかし先に結論を言いますが、
・はがき印刷や写真用紙に印刷する人で、筐体の後ろを壁寄せ設置したい場合
・前面から2種類の用紙をカセットで給紙したい場合
・6色インクは要らない、5色で充分だけど、CD/DVD/BDレーベル印刷したい人
は、今回のモデルチェンジを待たずに、旧機種を買うしかありません。
各機種の仕様を簡単に比較してみます。
TS5030(エントリーモデル)
・印刷解像度 4800x2400dpi
・5色インク L版印刷15.1円
・背面給紙
TS6030
下位モデルの機能に加え、
・印刷解像度 4800x2400dpi
・5色インク L版印刷15.1円
・タッチパネル
・前面給紙(はがきは背面給紙)
TS8030
下位モデルの機能に加え、
・印刷解像度 9600x2400dpi
・はがき対応自動両面プリント
・BD/DVD/CDレーベル印刷
・排紙トレイ自動伸縮(スマートトレイ)
・スキャナー 2400dpi
・6色インク L版印刷15.9円
TS9030(最上位モデル)
下位モデルの機能に加え、
・5.0型TFT液晶
・6色インク L版印刷15.9円
しかし省スペースに拘るあまりか、はがきや光沢紙の前面からの給紙、および2段トレイを全機種で捨ててきたのには驚きました。ディスクレーベル印刷やトレイ自動オープンが欲しい場合には結果的に高コストの6色インクが必須になってしまったのも残念です。
操作パネルが正面に来てしまったのは善し悪しで、椅子に座った状態で操作するなら正面の方が良いでしょうが、立った姿勢で操作するなら天面の方がいいですね。操作パネルが正面でもポップアップすることも可能ですがいちいち面倒ですし、上げっぱなしにするのもホコリが入りそうです。
ディスクレーベル印刷が出来るわけではありませんが、写真画質よりランニングコストに拘る方は、ビジネスモデルであるMAXIFY MB2130を検討した方が良いかも知れません。
しかしどうしてカメラと違って、キヤノンの複合機はモデルチェンジごとに毎回「これならまだ前の方がマシだった…」と思わせる商品企画なんでしょうかね…。
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