EOS 90Dが出ました。
昔はよく、特にこの2桁系EOSに関しては「出し惜しみのキヤノン」と揶揄されたものですが、レフ機の終焉が近いこともあって、かなり出し惜しみの少ないと言いますか、言い換えれば飽和したスペックになってきていると感じました。
もちろんそれは、買う方にとっては歓迎すべきことで、これもまたEOSでは時々言われる「下克上」が、EOS 7D Mark IIに対して起こるような意欲的な仕様になっています。
デジカメWatchの紹介記事より:
(マルチコントローラーは)なお同社によれば、バリアングル式の背面液晶モニターを搭載する一眼レフ機では初めての搭載になるという。
こういうメーカーの言い分って面白いですよね。ユーザーにとっては割とどうでもいいことが、開発側にとっては深刻な問題だったということが窺えて興味深いです。液晶を分離する都合上、間に壁を設けなければならないわけで、いい位置に置くのにその壁が今までは邪魔だったということなのでしょう。
7D Mark IIとの棲み分けですが、他のEOSシリーズの上下関係と同様、「チャンスに対する強さ」や「堅牢性」というところになるのでしょう。「チャンスに対する強さ」とは、チャンスが訪れてから1カット目が撮れるまでの時間、および、限られたカット数で確実に成果を刈り取れることを意味します。「堅牢性」はカタログ賑わしではないホコリや水の浸入に対する実力値、メモリカード2枚同時書き込み機能などの冗長性、ダイキャストボディが生む外圧に対する変形の小ささ、などが挙げられます。
ただ、今回出た90Dに対して、7D系の次の機種、7D Mark IIIって登場するんでしょうか。今までは純粋に「チャンスに対する強さ」や「堅牢性」でだけ差別化を図った事例はないので何らかの分かりやすい差別スペックや機能が必要ですが、90Dがてんこ盛り過ぎて金属ボディとデュアルスロット意外に何をすれば良いのか良く分かりません。ミラーレスだったりして…。
実は先日の戦闘機の撮影で、やはり飛行機はレフ機に分があるなぁと思い、7Dか2桁系の中古ボディでも物色しようかと一瞬考えました。が、そういえば…(続く)
コメント
[…] それよりですね、前回のブログの続きなんですが、前回の松島基地航空祭ではEOS Rを70-300mmを装着して望遠機、α6500 を 16-70mm(24-105mm相当)を装着して広角機として使っていたんですが、航空祭が終わってから気がつきました。α6500の方がEOS Rより動体追尾性能高かったんじゃないの、って…。EOS RはコンティニュアスAFで秒間5コマ、α6500は秒間8〜11コマ…。しかもαのAFの食いつきは現状 EOS R を凌駕していた…。 […]