ムスメがジャニーズのビデオを自室で大画面で見たいらしく、中華製の1万円もしないプロジェクタを購入しました。QKK社のもので、8,398円でした。兄弟機にWi-Fiなしモデルがあるのですが、購入したのはWi-Fi付きのもの。
ご覧の通り三脚座が付いているくらいのコンパクトさ。(三脚は別売です)
会社でよく見るプロジェクタより、二回りは小さいです。光源がLEDになった効果ですね。しかし三脚ネジ部が底面で凸部になっているせいで三脚との接触面積が極小で、雲台に対して水平が出ません。雲台で適宜水平を出してやる必要があります。
天面は概ね特装版のブルーレイと同じくらいの大きさです。
本体側面にアナログRGB、USB入力、HDMI入力、MicroSDカードスロット(たぶん)、AVアナログ入力、オーディオ出力があります。電源端子は反対側で、ACアダプタではなく筐体内に電源を内蔵しているタイプです。有線で映像入力する場合、筐体の左右両方からケーブルが出ることになります。
映してみます。これはホーム画面。この前に初回電源投入時にWi-Fiをスキャンする機能が働くのですが、それで宅内のWi-Fiルータに接続します。すると宅内にある他の機器(スマホなど)からWi-Fiで映像を出すことができます。
iPhoneミラーリングを試してみました。ご覧のようにガイダンスが表示され、とても親切です。一昔前の中華品質ではないですね。有線(USB)でも接続することができ、動きの滑らかさがアップします。あれ? Wi-Fiモデルを買った意味…
ただ、iPhoneからのミラーリングをすると、画面が一回り小さく表示されます。上の写真で赤く囲ったところがこのプロジェクタの投射エリアです(赤線は説明用のもので、実際は表示されません)。キッチリ表示するためにはミラーリングではなくプロジェクタ以内のプレイヤーアプリを利用する必要があるのだと思いますが、これがどうやってもうまく動かず。クルクルアイコンのまま先に進みません。
PS3を繋いでみたところ。ちょっと画面端部の文字は判読が厳しい感じです。スペック的には720P(おそらく1280×720画素)あるようなのですが、レンズの性能で画面中央部と画面端部に同時にピント合わせすることができません。ただ、SD解像度とHD解像度の判別はつきます。
音声も一応鳴ることは鳴ります。1万円以下でこれだけできるのは一昔前では考えられなかったことですが、やはり画質的には「良くできたおもちゃ」レベルであり、3〜8万円クラスのプロジェクタを駆逐するものでは全くありません。参考にならない情報で申し訳ありませんが、私が眼鏡なしで映画館で映画を見るとこれくらいの解像度です(;´Д`)
画面の大きさを実測してみましたが、投影距離1.7mで、画面サイズは140cm(約55インチ)でした。前述のiPhoneミラーリング動画だと114cm(約49インチ)です。仕様書によると投影距離1m〜5mで投影サイズ32インチ〜170インチとのことです。
動作音(ファン音)は公称64dBとのことですが、体感でほぼ公称通りだなと思いました。騒音だけは会社で使っている事務用のプロジェクタと同じくらいです。電源を切っても数十秒はファンが回り続ける場合があり、温度管理はちゃんとしていそうです。
一応スクリーン布も付属しますが、向こうの景色が透けて見えるような薄手のポリエステルニットの生地で、シワなくまっすぐ壁に貼ることがほぼ不可能で実用的ではありませんでした。どうもAmazonで3,000円くらいで売っているものとモノは似ている気がします。
1.7mも場所を食って画面サイズが55インチ、しかもファンの騒音付きですから、普通はちゃんとお金を出して液晶パネルを買った方が明るい場所でも見られるし実用的だと思います。しかしムスメにとってはカラオケボックスで見たアレが自室にある満足感、「投射する」行為のエモさや、バイト代1日分で買える気安さが良かったのだと思います。
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