またしても舞木ドライブインに行ってきました。目的は、どうしても食べたかった「ジャンボとんかつ定食」です。
隣のテーブルには東京から来たという４人組の壮年男女。うち１人の女性が「玉子丼」を注文したところさほど量が殺人的ではなく、「思ったほど大きくなくて良かったね」とか話していたところに私が着席、メニューも見ずに「ジャンボとんかつ定食」とオーダーしたのでガン見されてしまいました。でも私の体格ならジャンボとんかつ定食でもおかしくないでしょう？ ちょっと、ひそひそ声で「ジャンボ…」とか言うのやめて貰えますか。メニューも見ないでオーダーしたので常連かと思われたかも知れませんが、自分だって東京ではありませんが一応横浜から来てますから！ ４回目ですけど。
オーダーがたまっていたようで「時間見てくださいね」とお店の人に言われ待つこと10分ほどで出ましたジャンボとんかつ定食。だから隣のテーブルの人、珍獣を見るような目をやめて貰えますか。
前回来たときにラードの香りがしたのでここのとんかつは期待できる！と踏んだのですが、今日はラードの香りがしません。従ってこのとんかつもラード風味は少なめ。揚げ油に入っているのかも知れませんがさほど強くはありません。
しかしこの2cmはあろうかという食べ応えのあるとんかつ。この店は大盛りの店にありがちな低クオリティ肉ということがなくて、ちゃんとした肉なのが嬉しいポイント。美味しいとんかつのまんま、大きいのです。柔らかくもなく硬くもなく、脂の入り方もちょうどいい。そう、何もかもちょうどいいのです（量以外は）。半分くらい食べたところで普通のとんかつ定食を食べたくらいの満足感。すなわち、普通のとんかつ定食の２食分はある感じです。ご飯も豚汁も含めて。
もうちょっとラードが強い方が好みですが、美味しかったです。でもやっぱりこの店のチャンピオンは焼肉定食かな。
ぞうりパンは今回は２個買ってきました。今日の食事はもうジャンボとんかつ１食で充分なので、明日食べます。
さて本日は郡山で「神絵祭」という、版画の展示即売会が開催されていたのでそれも覗いてきました。冴えカノのイラストレーター・深崎暮人氏も出展していると言うことで興味を持ったのですが、コミケも行ったことがない私はこの手の絵に囲まれるイベントに行くのは初めてです。ただ、「版画」というのがよく分からなかったんですよね。どうしても小学校の図画工作の版画のイメージがありまして。でもきっと、数万円クラスのお値段が付いてるんだろうな、とは漠然と思っていました。
そしたらですね、価格レンジがなんと30万円〜110万円。もうですね、印刷物ではないです。見た目こそ絵ですが、ベースが金属だったり、ラメだのパールだの物理的に光る素材も駆使したりして、工芸品でしたね。ただあくまで平面なだけで、どうも製作工程は立体物のそれに近いようです。ここにほんのさわりだけが掲載されています。あとこの辺がやや詳しいですかね。
世界の名画のような絵の世界で何十万円、というのはまぁそんなものだろうなと思っていましたが、まさかこの手の絵の取引価格が今やそんなことになっているなんて想像もしていませんでした。これはスター絵師になったらちゃんとこれだけで食べていける世界ですね。きっと。
コレクターの方のnoteを見つけました。そうそう、こういうものです。
私が購入している版画はお世辞にも安いものではなく、高いものでも新車が買えるほどのお値段がします。
やっぱりそうなんですね…ちゃんと買う人がいるから、もう10年も続いてるんだろうなぁ…。実際、私の目の前でも55万円の版画が１枚、売れていきました。
オタク相手に高価な絵を売りつける…というと、秋葉原のラッセン売りあたりが思い出されますが、これは価格レンジこそ近いのでしょうが、怪しい雰囲気も感じさせず、ちゃんとした商売になっているように見えました。そもそも怪しいところだったら、ソニーグループ（ANIPLEX）にも片足突っ込んでる深崎暮人氏が出展するわけないですよね。コンプライアンス的に。
ちょっと一抹の不安を感じるのは、この手の絵のテイストって時代時代の進化が激しいんですよね。20年前のアニメキャラなんて、いかにもデザイン古いじゃないですか。涼宮ハルヒだって今見るとちょっと古い。そこがいわゆる普遍的な価値を持つ世界の名画との違いではないかと思うのですが、もし古いデザインになってしまったときに、それでもその時代を表すものとして価値を持ち続けるのか、あるいは自動車のように耐久消費財扱い（10年で価値ゼロ）になってしまうのか、どうなるのでしょう。
とはいえ、今時点で結構な額のお金が動いているのは事実。新しい金脈の登場を自分の目で見て、衝撃を受けてきたというお話でした。
コメント