福岡ガンダムの写真を確認したところ、横位置で青空の左上にセンサーゴミが。撮影前に充分掃除しなかったことを悔いつつ、キヤノン純正セルフクリーニングキットSCK-E1を使ってみても大きなゴミは落ちるものの、小さなゴミが全然落ちません。それもそのはず、SCK-E1の購入日を見たら16年前(2006年)でした。粘着式のクリーナーなので、16年も経てば性能も落ちるでしょう。
SCK-E1は一般販売されなかったので、やはりそれなりにトラブルはあったのだろうと予測。その後キヤノンは有償でセンサークリーニングを請け負うようになりました。確か3,000円+送料くらいだったかな…とサイトを確認してのけぞりました。「5,500円+往復送料2,750円の、合計8,250円もかかるのです。サービスセンターまで持ち込めば5,500円だけで済みますが、銀座や品川まで2往復(預け+回収)したら、交通費は4,000円近くかかってしまいます。
これはカメラのみならずレンズ1本のクリーニング込みの値段なのですが、レンズを省いても値段は変わらないとのこと。ミラーレスは後玉の汚れも映り込みやすいことからそのような設定にしているのだろうと思います。本体のセンサーだけ掃除しても「落ちてないぞ」というクレームが多いのでしょう。5,500円という価格も技術者の1時間の工賃と考えれば安い部類です。文句を言ってはいけないのでしょう。私は頼みませんが。
そんなわけでセルフクリーニングの道を模索し、キヤノンは遂に売らなかったもののサードパーティから発売されているクリーニングキットを試してみました。
VSGOという会社のフルサイズ用クリーニングキット(スワブ+クリーニング液のセット)です。これはキヤノンが試行した粘着式ではなく、拭き取り式です。キヤノンも現在サービスセンターでは拭き取り式の掃除をしているようです。
これがキヤノンSCK-E1で掃除したあとの画面。ホコリが見えやすいように画像処理しています。周辺に細かいゴミのほか、中央付近上下にシミ状の汚れも見えます。SCK-E1で却って汚してしまったかも知れません。
キットはセンサーサイズ別に商品化されてますが、別段センサーサイズに合ったものでなくても良さそうな感じです。フルサイズ用を買っても、センサーより1〜2mmは小さいので…。
スワブの先端は、布状の物でできているようです。ここに液を一滴垂らし、10秒乾かして(というか液がスワブに広がるのを待って)から掃除を始めます。
一度掃除したスワブは気前よく捨てるべきなので、都合5本使いました。12本中の5本を使ったところで、キヤノンに出す8,250円と比べれば全然安いです。最悪なのは硬質なホコリ(空気中によく存在する石英など)を噛んだ状態でセンサーを撫でてしまうことですからね。
5本使って掃除した結果。うーん、まだ残っていますが、あとはクリーンルーム(浴室)で掃除しないとダメかなぁ。あまり深追いすると取り返しの付かないことになる場合があるので、このあたりで止めておくのがいいのかも。中央のシミ状の物は消えています。画面全体に血管状の模様が映っていますが、これは撮影に使った壁紙の模様ですので無視してください。
このクリーニングキットを使ってきっちり掃除すると、市販の一般的なブロワーを吹くとセンサーに却ってゴミが付着するのを実感しますね。普通のブロワーで吹いてはダメですね、センサーは。
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