CP+を前にして、キヤノンからEOS Rシリーズの新機種が登場しました。
まずEOS R8。フルサイズセンサー搭載ながら型番ルールから言えばAPS-Cセンサー搭載のEOS R7より下位モデル。しかし価格はEOS Rより3割も高い(キヤノンオンラインショップ)というヒエラルキー崩しモデル。型番ルールを維持するより、「7と5はミラー付きEOSからのイメージを大事にして移行させやすくする」「ライバル潰し」という、実利を取ったような製品構成に見えます。
中身は EOS R6 mark II と同じセンサーで、バッファや速度の面でコストダウンを図ったもの。EOS R6 mark IIとおそらく同等の画質を出しながら、価格は約3割安いというラインになります。
しかし頭頂部のデザインはなにげに斬新ですね…今まで見たことがない形状です。全体的にやたら横にワイドな筐体に見えますが、EOS RP同様に高さを抑えたためにそう見えるもので、実際使うとなればこれくらいが最低限の小ささという気はします。(R10とか後述のR50は小ささ優先で少し指が余ります)
操作系はEOS RPとほぼ同じ。これで26万円が通用するとすれば日本のデフレを実感するところです。EOS R7がLP-E6系バッテリーを使用するのに対してこちらはLP-E17というEOS RPでも使われていたコンパクト系の電池。バッテリー満充電での撮影可能枚数もファインダー使用時でたった220枚です。
そしてこちらはEOS R50。命名ルールからすればEOS R10の下位モデルで、実際小さくて軽いです。EOS Mシリーズより小型軽量なので、いよいよEOS Mシリーズも終了かと思わされます。以前白いEOS KISSが出た際には白い廉価版EFレンズ(40mm)も出ましたが、今回もそのうち出るでしょうか。
RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM。ミラー付きカメラでは成立しなかった変態レンズ(褒め言葉)ばかり乱発してきたRFレンズにあって、なんか妙に力が抜けたレンズも出てきました。RF 24-50mm F4.5-6.3 IS STM。EF-S 18-55mm F4-5.6 IS STMとサイズ感が似ている気がしますが、こちらはフルサイズ対応。しかしズーム倍率は2倍ちょっとだし、F値は4.5-6.3だし、なんだろう…今まで出てきたRFレンズで一番やる気がない感じがします。おそらくRFレンズが全体的に高騰化している中で「とりあえず付属させておく廉価・軽量なIS付きキットズーム」が必要だったのかも知れません。
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