土合駅

映画「クライマーズ・ハイ」(2007)のOPに出てくる土合駅に行ってきました。

ここ、一度行ってみたかったんですよ…。映画が2007年ですから、

これは2007年の写真ですが、この赤い服着た赤ん坊が大学生になってようやく行く機会が巡ってきたというわけです。くしくもこの赤ん坊は「撮り鉄」に育ったため、土合駅ツアーにはうってつけ。誘ったら二つ返事でノリノリだったので、彼の大学の補講と、アルバイトのシフトが入っていない今日、決行しました。

土合駅はけっこう有名で、

下り線ホームは新清水トンネル内にあり、地上の駅舎から階段を10分ほどかけて下りないと到達できないことから、「日本一のモグラ駅」として親しまれている。「関東の駅百選」認定駅の1つ。

上り線(高崎方面)は地上なのですが、下り線(長岡方面)は地下(それでも標高は300m以上)にあり、下の地図で上越線が2本走っていてこんなに離れている意味が分からなかったのですが、この2線間の距離を歩いて移動するということを現地で初めて理解しました。そしてその距離の半分以上は名物の長い階段になります。

駅の事務室には誰もいません。無人駅です。駅事務ではない用途に使われていた形跡がありました。(併設するグランピング施設の喫茶店として使われていたようです)

 

上り線ホームに向かいます。

 

ちょうど上り列車が来ました。一日で数本しか来ません。

 

そして問題の下り側ホームへ。この奥の暗いところが下り線ホームに向かう通路です。

 

通路です。結構怖い雰囲気が出てきました。

 

さらに通路です。いやもう完全に怖いです。ちなみにここを外から撮るとこうなります。↓

 

長い階段の入口に来ました。

竣工昭和42年とあります。私より長生きです。この駅舎については歴史が紆余曲折色々あり書き切れないのですが、とにかくよく今まで残っててくれた、という気持ちになります。

 

階段を降りてゆくと途中3箇所にベンチがあります。

 

あと半分です。

降りました。まぁ降りるのは何とかなりますよね。高低差70.7mとのことで、ビルで言うと18階くらいの高さでしょうか。

 

下から上を見上げたところ。まさにクライマーズ・ハイのタイトルバックのシーンです。

 

ホームではホーム詰所を利用してビールの熟成がされていました。ここは1年を通じて気温が一定なのだそうです。体感で15℃くらいのように感じました。

 

詰所を覗いてギョッとしました。怖い、怖いよー。

 

元々複線運用だったのを単線に改造したようで、レール1本分撤去された痕跡がありました。

 

そんなわけで映画で使われたホームには入れず、さらにその奥の新造したホームから乗降します。

 

待つこと1時間、下り電車が来たので、息子と手分けして撮影。こちらが私が撮影したカット。

 

こちらが息子が撮影したカット。

 

撮影が終わったら撤収です。ハァハァ言いながら階段を上がってきました。神奈川・大山の「こま参道」より少し長いくらいの階段なので、まぁギリ何とかなります。

なお映画でも述べられていますがここは谷川岳至近なので、この日のような小雨交じりの曇りでなければ、谷川岳ロープウエーに乗るのも良いかと思います。

クライマーズ・ハイはNHKドラマ版と映画版があり、ストーリーで言えばNHK版の方が良いのですが、映画版は絵にパンチ力があるんですよね。その迫力に冒頭から打ちのめされた地を生で見られて満足しました。また1つ、人生の「やりたいことリスト」をクリアです。

私が撮ったカットはNOKTON 40mm F1.2 RF-mount一本勝負です。

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