バンダイが本日夕方、各取引先に対して「流通向け情報の一般公開はお控えいただくよう」通達を出したようです。これによりいくつかのガンプラ販売情報サイトが情報掲載を縮小する旨の告知をしています。
この施策でどのような変化があるでしょうか。
まず、そのような通達を出したところで、情報流出が完全に止まるとは思えません。全国にガンプラを扱う店は5,000店舗以上、これだけの数に口止めを施すのは不可能です。しかし情報流出の程度が縮小するのは間違いないでしょうから、これからは今までより限られた人だけが情報を入手できることになります。
すると何が起きるでしょうか。思うに、開店前に店に並ぶ行列から、一般客の割合が減ると思います。並ぶのはその限られた情報にリーチできた人と、毎日並ぶことを生業としている転売ヤー。魚は毎日仕入れに行くのが普通なのに、ガンプラを毎日仕入れに行くのはなぜダメなのかと言われたらまぁそうですねとしか言えないのですが、今までより転売ヤーの濃度が濃くなることは確かでしょうね。情報にリーチできる立場にある転売ヤーは、ライバルが減って助かるでしょう。
その一方で、購入は1人1個などの制限は残るでしょうから、もしかすると開店=即完売ではなく、開店後1時間くらいは売れ残っている可能性も出てきそうです。
ネットでの事前リークも減るでしょうから、興味を失う人も出てきそうです。となれば、ガンプラ過熱に冷や水を入れるような効果も期待できるのかも知れません。
バンダイとしても現状のまま何もしないわけにもいかず、でも複雑なシステムや高いコストを掛けずに現状を変えたいとなれば、「流通向け情報の一般公開はお控えいただくよう」という通達はほぼタダで現状を変化させる効果のある施策だろうとは思います。(それが良いことなのかどうかは分かりません。)
こんな、どんな効果が出るか分からない施策より、もうちょっときっちり未来が確定できる施策を出して欲しいんですけどね。
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