テレビ版では10作目まで製作された「孤独のグルメ」ですが、「劇映画 孤独のグルメ」として、ついに映画になるそうです。
映画.com:主演・監督・脚本:松重豊!「劇映画 孤独のグルメ」2025年1月10日全国公開 ストーリーは“大盛り”な内容に
驚いたのは、監督が主演の松重豊自身、脚本は松重豊とテレビ版の田口佳宏氏との共同とのこと。テレビ版のスタッフがだいぶリタイアしてしまって、しかも若手は育っておらずそのまま劇場版という流れにはできなかったようです。ただ企画自体は「テレビ東京開局60周年特別企画」の枠内ということで、あくまでテレビ東京の傘下で実施されるようです。
ただ松重豊は元々映画監督を指向していたこともあり、若い頃には自主製作映画も作っていたとのことなので、完全な素人ではありません。61歳ということもあって、やりたいことをやってみようという気になったのだろうと思います。
気になるのは今回行われた記者会見に原作者:久住昌之の姿が見えないことです。久住さんは関わらないのでしょうか。音楽はスクリーントーンズ(久住さんも含めた音楽制作家集団)が引き続き担当するのでしょうか。もしスクリーントーンズではなかったら、もう別物作品かというくらい雰囲気が変わりそうです。
ストーリーは「ラブストーリーに大冒険、それに社会を映す鏡のように、いまの日本を照らし出す内容を、劇映画として反映させたかった。一生に一度ですから、やれることは全部盛り込もうと思った」とのことで、パリロケも敢行したとのこと。孤独のグルメでパリといえば、昔の彼女「小雪」のエピソードですよね。小雪との関係を今までよりも密に描きそうな気がします。
「テレビ東京開局60周年特別企画」としては他にも、2024年10月4日からオムニバス形式ドラマ「それぞれの孤独のグルメ」も30分×全12回で放送されるとのことです。こちらも構想・企画は松重豊なんだそうです。このドラマと、劇映画のどちらかまたは両方で、今後予想される「松重豊ではない井之頭五郎」への伏線も張るような気もします。
なお今回改めて松重豊のWikipediaを確認したところ、2018年(孤独のグルメ Season 7 の頃)に酒をやめていたことを知りました。Season 1〜7 の監督を務めた溝口憲司氏が酒豪だった上、2019年に亡くなっているので、もしかすると溝口憲司氏が既にSeason 7の頃には体調が悪くなっていて、それを間近で観てということなのかも知れません。松重豊は2018年時点で55歳。私も今年55歳になるので考えさせられますね。私は元々そんなに飲みませんが、止めろといわれたらちょっと淋しいですね。もっとも、近年アルコールは百害あって一利なしということが医学界では定説になっているので(特に高血圧、胃ガン、食道ガンは飲酒量0の人が最も発症率が低い)、止められるならやめた方が長生きはできそうです。
そういう意味でも主人公が飲酒をしない本作は、案外時代を先取りしていたのかも知れません。まぁタバコは吸ってますが(笑。
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