やっぱりIMAXだとストレスなく見られますね。1ピクセル程度の色収差は見られましたが、許容範囲内です。ただ桜木町の横浜ブルク13のように1席につき両肘掛けではないので窮屈なのが残念。でもブルク13は駐車場代が1,800円くらいかかるので、なかなか足が遠くなります。最近はもっぱら駐車無料の劇場ばかり行っています。109シネマズ茅ヶ崎は多くのイオンシネマのように座席間引き販売はやっていませんでした。
さて、シン・ウルトラマンですが、自分はウルトラマンに詳しくないので単純に庵野作品の新作という観点で観に行きました。
時流に乗ってコロナ禍の「禍」という漢字を巧みに設定に取り入れつつ、過去のウルトラマンを新解釈、再構築。意外だったのはウルトラマンがCGメインだったことですね。さほど違和感はないですが、「空想特撮映画」と銘打っていただけに、てっきり庵野監督が若かりし頃の夢を果たすべく、スーツアクターだとばかり思っていました。しかしCGだからこそ、微妙な「体の赤の部分の変化」が描けた訳ですよね。
一方でカメラごとの画質差が大きいシーンが散見されましたね…1人の人物を右と左で撮るときの画質差とか…あれ意図的なんでしょうけど、ちょっと気になりました。
シン・ゴジラで成功した日本政府と自衛隊の危機管理の描き方をベースとしつつ、そこにウルトラマンのエピソードを再構築して組み込んだ…というのがこの映画の骨子ですが、さすがにポニョのように子供が無邪気に楽しめる映画ではありません。人(外星人か)の腹の中とかが想像できる歳にならないと難しいでしょう。
長澤まさみさんは…あれだけのアップに耐えられるのはさすがですよね。未見ですが初代TV版にもメフィラス星人の回で同じようなエピソードがあったらしいですね。
ガンダムの富野由悠季監督から「退行現象」だの「仮想敵」だの散々な言い方をされている米津玄師のテーマ曲は、予告編を見た限りでは曲が勝っている印象がありましたが、実際にエンドロールに流れてみるとこれがなんの、まるで脂っこい肉(本編)を受け止めるご飯のごとく、がっぷり組んでいい仕事をしました。
シン・ゴジラは日本人礼賛みたいなところがありましたが、今回は地球人に対して暖かい目が向けられているのが印象的。公開前のコピーに「そんなに人間が好きになったのか、ウルトラマン」というのがありましたが、人間が好きになったのは庵野さん自身なのではないかと感じました。
もうこれ以上「日本政府と自衛隊+α」な映画は食傷気味になるでしょうから、そういう意味でも庵野監督の次回作は「シン・仮面ライダー」でちょうどいい感じですね。
↑これ劇場の売店に現物ありましたが、「箱でっか!」と思いました。
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