サウンドピーツ社から「そろそろ新しいイヤホンはいかがか」と、8/23に新発売となったSOUNDPEATS Air 5 が送られてきました。このレビュー執筆にあたり、サウンドピーツ社より製品提供を受けています。
今までSOUNDPEATS社のイヤホンは、カナル型、耳掛け型とレビューしてきましたが、いよいよ一番ベーシックなインナーイヤー型がやってきました。Apple AirPodsと同じタイプですね。私はインナーイヤー型としてはApple AirPods を使っており、SOUNDPEATSのインナーイヤー型は初めてです。
色はパープル、ベージュ、ブラック、ホワイトがありますが、今回提供いただいたのはホワイトです。
ホワイト…ですが、パールホワイトです。でも黄色味がかった白ではありません。黄色くないパールホワイトと言ったらいいでしょうか。
説明書は例によって上蓋の裏に格納されています。カラフルな謎のキャラクターのステッカーが9枚付属します。
製品が格納されているトレイを持ち上げると、これも例によりまして充電用USBケーブルが入っています。なお充電端子はUSB Type-Cです。
Hear Your Imaginationと書いてあります。点灯させていませんが、その文字の少し下あたりにLEDが仕込んであり、充電やペアリング時のインジケーターになります。底面に強制ペアリングボタンが見えます。
オープン。斜めに大きく開きます。製品は意外にもマットホワイトとグロスホワイトの2トーンで、耳に近い方がグロスホワイトになります。ツルツルしていた方が汚れがつきにくいですもんね。
この側面の銀色の部分の上部がタッチパネルになっており、後述の専用スマホアプリを使うと1タップ、ダブルタップ、トリプルタップの左右それぞれで好きな機能を割り当てられます。なお長押しは電源になります。
持ってみた感じ、ほんの少し Apple AirPods(第3世代)より大ぶりな気がします。もしAirPods 第2世代との比較だったらAirPodsの方が大きかったかもしれません。
並べてみました。やっぱりほんの少し大ぶりです。装着してもまぁ多少は大きいかな、という感じはしますが、気にすればわかるレベルで、大きすぎるから使いにくいとかいうことはありません。
もっと近づけてみるとこんな感じ。ちょっと「柄」の部分が長いですかね。
試聴してみました。
SOUNDPEATSらしい、クセのない中高音がまず印象的でした。そして低音は…少し控えめでした。こんなもんなのかなぁ…と少し鳴らし込んでみたところ、低音が多少出るようになりました。それでも AirPods と比較すると、低音のゴリゴリといったドライブ感が足りません。ドライバー径は13mmと、AirPodsの11mmと比較すると大きいはずなんですが。
ですが、スマホアプリを使うと一変します。
スマホアプリは「SOUNDPEATS」から「PeatsAudio」に刷新されました。この新しいアプリに搭載されているイコライジング機能が結構マトモになりました。今まではカスタマイズをすると音質が悪化してしまい使う気にならなかったのですが、今回のは音質カスタマイズアプリとして真っ当に動作します。
それで低域を持ち上げてやると…出るじゃないですか。低音。ちゃんとデバイス自体に低音を出す能力はあるんですよ。ですが初期のサウンドセッティングでは若干低域控えめになっているので、気になる方はアプリでカスタマイズすると良いです。AirPodsの8割くらい(私の体感です)までは低域が出せるように思います。
聴力検査をしてイコライジングする機能も引き続き搭載。ただあんまり大胆な音質カスタマイズをすると、その帯域が強くなるのではなく、他の帯域を弱くする方向に調整がかかるので、程々のところにとどめておくのが良さそうです。今回、メーカープリセットの音質カスタマイズメニューがよくできているので、それをセレクトするだけで満足できる場合も多そうです。
あと本機、インナーイヤー型なのにノイズキャンセリング機能がついてるんです。カナル型のように鼓膜とイヤホンの間の空気の体積を固定できるならともかく、わずかに耳穴から浮いているインナーイヤー型でノイズキャンセリング音って成立するの?って疑問に思いますよね。
試してみましたが、まぁカナル型ほどではないですが、一応は効きます。エアコンのノイズは3~4割減くらいになるイメージでしたが、セミの鳴き声に対してはほぼ無力でした。風切音もノイズキャンセルできるんですよね。これも体感で3~4割減になるイメージ。耳から僅かに浮いているのにノイズキャンセルが効くのはなかなか不思議です。
セッティングは「外耳道1」「外耳道2」「外耳道3」と3通りありますが、これはおそらく効きの強さを示しているものではなくて、外耳道の形状によってアルゴリズムを変えているものと思います。実際、私の場合は「外耳道2」が一番よく効きました。
ちなみにカナル型の3万円クラスのイヤホンを使うと、ノイズキャンセリングで蝉の鳴き声ですら8割くらいは消えますが、その一方で、歩くと「びよんびよん」という音もしてしまうので、良し悪しですね。なお本機のようなインナーイヤー型であれば歩行音が耳に響くことはありません。
なお本機のノイズキャンセル機能は処理を頑張っているのか、音質への影響が少なからずあります。音質の好みによってはノイズキャンセリングを使わない方が良いかもしれません。
Bluetoothマルチポイント機能というのもついているんですが、これは異なるBluetoothプロファイルで違う機器に同時接続できるという機能のようなのですが、私の環境で Mac と iPhone の2台にペアリングしたところ、自動での切り替えはできませんでした。iPhone も Mac も電源を切ることがないためではないかと思っています。
まとめると、今までのサウンドピーツ社のイヤホンもそうでしたが、Apple AirPods(第3世代)の1/4の価格でこれだけの音を出せるのはかなりコストパフォーマンスが高いです。AirPodsを100点とすると、中高域は90点、低域は80点くらいです。あとは空間オーディオ非対応というのはスペックの差としてありますが、誰もが使う機能ではないですからね。
前回レビューした「SOUNDPEATS GoFree2 オープンイヤーイヤホン」と比較すると、音質は明らかにこちらの方が上ですが、激しい運動での落ちにくさは GoFree2 の方が上です。ウオーキング~軽いジョギングまでくらいなら GoFree2 ではなく Air 5 で十分かもしれませんね。音もいいし。
なおサウンドピーツ社から割引クーポンコードを預かっております。購入時に以下のコードを入力することで割引価格で購入することができます。
クーポンコード:AIR5NR8PR27
割引:5%OFF
開始日:2024/08/29 00:00JST
終了日:2024/09/30 23:59JST
通常価格:9680円
5%OFFクーポンコードはAmazonリンク先掲載のクーポンと併用することができます。
コメント