えっとこれは先週の話。アップしそびれてた。
まず工事数週間前に電話による環境のヒアリングがある。パソコンのOSや台数、自宅LAN環境までヒアリングされるのだが、
「MacOS XとWinXPとWin98、全部無線LAN、メインはMac」
と正直に言ったら固まれてしまったので、
「ウソですごめんなさい。WinXPが1台、有線LAN」
と先方がもっとも期待する答えをしておいた。こんなところでモメてもしょうがないし。案の定WinXP用の環境設定ツール一式が郵送されてきた。
ウチのアパートはNTT側にアナログ回線工事の際の履歴があったようで、下見なしで、即、工事となった。もちろんアパートなので穴開け厳禁、外壁に変なボックス増設禁止である。
NTT側のいいなりの日程で工事すると「QUOカード3千円分プレゼント」というので、その話に乗った結果、朝8:20からの早朝工事になった。(下の写真はFinePix Z5で撮影したのでフレアが…)
しかしこうやって写真にしてみると、本当に都会の空ってのは電線だらけだねぇ…。今回の工事でさらに電線1本増やしてるじゃないか>俺。
なお、ウチのアパートは世帯数が少ないため安価な「マンションタイプ」の契約はできず、普通の一戸建てと同様「ハイパーファミリータイプ」の契約となる。裏を返せば管理会社の承諾さえとれればよく、管理組合の承諾とか、MDF室の鍵がどうのとかという厄介な話はないので、根回しが楽だ。
最寄りの電柱から光ファイバを引き込む。一番上のたるんでいる線がそれ。
室内側のモジュラージャックを開け、ワイヤー(左下の黒いの)を通して光ファイバの通り道を確保し、光ファイバを引っ張ってくる。光ファイバが通ったらワイヤは撤収する。
壁とモジュラーのフタの隙間から曖昧に光ファイバを引き出す。モジュラーのフタは僅かに歪んでいる。
引き込んだ光ファイバはPR-200NEという回線終端装置(ONU)に接続される。壁から数mは引っ張っても大丈夫なようで、模様替えを考慮して2mくらい余裕を持たせて貰った。PR-200NEへの接続点はコネクタで接続されているが、一般ユーザがコネクタを抜くようには設計されていないため、一度接続したら自分では抜けないと考えた方がよい。腕に覚えのあるユーザなら抜いても大丈夫だと思うが、もし抜いて故障したらそれなりの費用が請求されるかも。いや、おどかす訳じゃなく。
ここまでの作業で約30分で、時刻はAM8:50である。最後に工事の方がNTTに電話して局側からテストして貰って終了…となるはずなのだが、そのテストは朝9:00からじゃないとできないらしい。という訳で10分ほど雑談する。
通常、工事には2時間ほどかかるようなのだが、それは
・電柱から部屋への引き込み
・部屋へのONUの設置
・パソコン側の設定
まで込みの時間らしいのだが、俺の場合、
・電柱から部屋への引き込み
・部屋へのONUの設置 → その辺に置いておいてください。
・パソコン側の設定 → 自分でやります。
だったので30分で手持ちぶさたになってしまった訳だ。
なお、PR-200NE回線終端装置(ONU)はレンタルのみとなっており、月額945円かかる。ルータ機能やIP電話(ひかり電話)対応となっており、従来だとONUの他にルータが必要だったのが、とりあえずこれ1台ですむのがありがたい。一体型なので、従来のONU+ルータの2台構成より、電気代は毎月100~200円くらいは節約できるはずだ。(が、光回線の速さに気をよくしてWiiを入れてしまったので電気料金節約は水の泡という罠。)
PR-200NE回線終端装置(ONU)には必要とあらば月額315円を追加して無線LANカード(SC-32NE)を装着することで無線LANの親機の機能まで持たせることができる。しかし無線LANカード(SC-32NE)は市販されておらず、PR-200NEはSC-32NE以外の無線LANカードは使用することができない。電気代的には面白くないが、俺は手持ちの外付けの無線LANアクセスポイント(NEC Aterm WR6600H)を接続した。
手持ちのいくつかの機器で速度を測定した結果は以下の通り:
- intel iMac(内蔵無線LAN)= 約20Mbps
- ThinkPad X31(有線、PR-200NEに直結)= 約50Mbps
- ThinkPad X31(無線LAN、802.11g)= 約10Mbps
- ThinkPad X31(無線LAN、RWIN調整後)= 約20Mbps
- プレイステーション3(無線LAN)= 約10Mbps
- プレイステーション3(有線)= 約20Mbps
- 任天堂DSブラウザ= 測定不能
なお、プロバイダが提供する050番号のIP電話はPR-200NEでは対応できず、解約することとなった。こちらからかける分にはプロバイダの050番号IP電話でも、Bフレッツのひかり電話でも全国8.4円/3分だが、誰かがウチにかけてきた場合の料金は050番号のIP電話は全国11円/3分程度だが、ひかり電話だと通常のNTT回線と同様の距離に応じた料金がかかる。
ひかり電話とプロバイダ提供のIP電話を両立させるには、PR-200NE回線終端装置の他に自前でIP電話アダプタ(VoIPアダプタ、15,000円前後)を用意する必要がある。他の人の電話料金を安くする代わりに、自分が機器を購入するか、どうか。
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