キヤノンiVIS HF11(/HF10/HF100)再評価

Canon iVIS HF11を1日だけ借りる機会があったので、眠さに気絶しそうになりながら試してみた。HF11はまだ高いので実際に買うとすればHF100狙いなのだが、HF11は最高画質モードを使わなければHF10/HF100と画質は同等…なはず。
(運動会本番時に借りれば良かった…orz)

HF10は実は今年の春に1度借りたことがあり、そのときの短評を読み返すと「思ったほどSD3からの買い換え意欲が湧かなかったのが正直なところ」とある。

しかし今回の運動会で現在の愛機HDC-SD3のホワイトバランスの緑っぽさにホトホト嫌気がさしたので、キヤノンを再度試してみたくなったのだ。前回HF10を試したときは室内だけだったが、今度は早朝に起きて曇天でのテストも行った。(平日だったので日中は試せなかった。)
テストした結論から言えば、やはり「思ったほどSD3からの買い換え意欲が湧かなかったのが正直なところ」という印象に変わりはなかった。ツマはHDC-SD3と比べた場合の小ささ、持ちやすさや、BW730とのSDカードによる連携に感心していたが、でもそれだけ。

キヤノンのデジカメの暖色系の発色が好きなので、ビデオカメラにもそれを期待したのだが、「オート」モードでの室内撮りでのHF11の画質は、「黄色」の表現がキヤノン製デジカメのそれとは傾向が異なり、あまり好みではなかった。具体的には「ややオレンジ色」が「やや黄緑」になってしまうのだ。一方、解像度にキレはあり、それはカメラの小さな液晶画面でも解るほどなのだが、暗所は暗所として描写して増感しないため、「オートで撮って見栄えする」という要求からは少し外れてしまう。

早朝の小雨が降る屋外では、意外にもHDC-SD3の方が暖色系の表現を見せた。しかしHDC-SD3の暖色系の表現は相変わらずマゼンダかぶりである。一方、HF11は青みがかった描写だった。

HDC-SD3が曇天時にマゼンダかぶりになったり、緑かぶりになったりする基準がよく解らない。厳密にテストしたわけではないが、今まで撮ったシーンから推察すると、照度が低い(朝など)の曇天時はマゼンダかぶりになり、照度が高い(昼など)の曇天時は緑かぶりになる傾向が高いように思う。

早朝にHF11をしばらく回していたところ、当初青みがかった寒色系の描写が、カツンとニュートラルに近い発色になった。なにかの拍子にホワイトバランスモードが内部で切り替わったのだろうと思うが、何がトリガーになったのかはよく解らなかった。

HF11をごく短時間だけテストした結果をまとめると、
・室内での黄色の表現がちょっとイヤ
・室内ではあまりムリに増感はしない。暗いものは暗く写す。
・屋外曇天時はニュートラルになるとは限らず、青みがかった寒色系になることもある。

消去法で言うと、パナはダメ、Canonもイマイチ…となると、ソニーCX12となるのだが… CX12はちょっと実機で試す機会がなく、何とも言えないが、プロであるサイカさんの判断を拝見すると、「やはり、そうなるか…」という思いだ。

しかしなぜ、こんなにハイビジョンカメラが気になってしまうのか。一番の理由は、DMR-BW730を導入したことだと思う。今までAVCHD映像はプレステ3で再生していたのだが、プレステ3のHDDからはAVCHDは連続再生できず、連続再生しようと思ったら面倒でもAVCHD DVDを作成するしかなかった。これがBW730により、テレビ録画番組を見るようにいつでも鑑賞可能になったのは大きい。

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