EOS 5D Mark IIレビュー(2)「ご対面」編

カートン箱はEOS 40Dクラスでよく使われる赤/白の箱ではなく、黒/グレーの箱である。本体を取り出してみると、40Dと比べて違和感があるほど大きいわけではないが、バッテリーを装着してみるとやはりズシリと感じる。バッテリー抜きの重さだったら良かったのにな、とチョッピリ思った。本機のバッテリーなしの状態で、40Dのバッテリー付きの状態より10g軽いだけである。もっとも、ライバル機であるNikonのD700はバッテリー込みだと1kgを超えるので、それに比べればだいぶマシである。

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ストロボが内蔵されていないので、ペンタ部の造形はスッキリしているのが特徴的。各部の操作感は40Dと比べて軽くなったところ、重くなったところ、深くなったところなど様々だが、40Dと比べて明らかに良くなったのは電源スイッチの引っかかりが深くなったことと、液晶下部の一列ボタンが液晶左側に配置されたことで、肩から提げたげた場合に体に触れてボタンが不用意に押される懸念がなくなったことだ。


肩にあるモノクロ液晶は取り付け位置がやや浅くなり、斜めからの視認性が僅かに向上した。モノクロ液晶の前に並んでいるボタンの配列が従来と変わっており、慣れるまでは咄嗟のときに間違いそうだ。

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本機は下位機種であるEOS 40D/50Dと比べても、さほどボディの造りが良くなったという印象がない。つまり、40D/50Dとの一番の差異である、フルサイズのセンサーまわりにほとんどのコスト増加分が含まれていることが想像できる。

では40D/50Dと比べて違いはないのかと言われるとそんなことはなく、僅かではあるが各部が大型化したことで操作性が良くなったり、大きなレンズを装着した場合のホールド性の良さには繋がっている。また、カタログによると防塵防滴性能は向上しているそうなので、見えない部分にもコストがかかっているようだ。

本機の背面のカラー液晶の表面にはフッ素コートが施しており、耐キズ性能、低反射、汚れの拭き取りやすさが向上しているのだという。それらのスペックを享受しないのは勿体ないと悩みつつも、やはりキズには万全の備えをしておきたく、ケンコーの保護フィルムを貼った。ケンコーやエツミのDSLR用保護フィルムの品質に、不満を覚えたことがなかったという理由もある。

92万画素の液晶の表示品質は素晴らしく、何ら不満がない。40Dの液晶も不満はなかったのだが、5D MarkIIの液晶にしばらく見入ってから40Dの液晶を見たところ、網目越しに見ているような感覚を覚えたのには驚いた。知ってしまうと言うのは恐ろしい。

液晶の色味は、電源投入直後は青っぽいような気がして焦ったが、しばらく点灯していたら少し落ち着いてきたので一安心。それでもほんの少し青っぽいような気がする(40Dが赤っぽいのかも?)。液晶の下には環境光センサが付いており、周囲の明るさに合わせて液晶の明るさを変化させる「自動」モードがあるが、「自動」モードですら、どこまで明るくするかを3段階で設定可能であるのには感心した。

バッテリーは5Dや40Dまで長く使われていたBP-511Aと決別し、新型のLP-E6となった。バッテリー重量はほぼ同じにもかかわらず、スペックを比べると BP-511A が 7.4V / 1390mAh なのに対し、LP-E6 が 7.2V / 1800mAh となり、容量は1.26倍になっている。しかしその一方でカメラ本体の連続撮影枚数を比較すると、EOS 40Dがバッテリー1本で常温で1,100枚撮影できたのに対し、5D MarkIIは850枚と、23%ダウンしている。

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バッテリー容量が1.26倍になったのに、撮影枚数が23%ダウンしているということは、5D MarkIIは40Dと比べて、約1.6倍電力を食う計算になる。1.6倍といえば、ちょうどAPS-Cとフルサイズの画角比も1.6倍であり、偶然なのか解らないが興味深い符合だと思う。

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