NEXやマイクロフォーサーズ、ハイエンドコンパクトに最適、カーボンバサルト三脚「マンフロット7322CY」

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マンフロットのM-Yカーボン三脚7322CYを試用した。クラスとしては耐荷重3.5kg級。想定されるカメラはマイクロフォーサーズクラスやRICOH GRXなどのハイエンドコンパクト、EOS Kiss、ニコンD90/D5000/D3000などの軽量一眼レフ程度だろう。一般的には耐荷重の1/2~1/3程度以内で使うのがセオリーだ。定価は2万円を軽く超える程度だが、実売は2万円を軽く下回る程度である。

なおM-Yというのは機能を指すものではなく、単なるシリーズ名である。

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赤いのがマンフロットのロゴバッジ。マンフロットは取扱店も少ないので目にする機会も少ないかも知れないが、イタリアの三脚メーカーである。日本ではマンフロット株式会社が輸入を行っており、大手カメラ店やネット通販などで購入できる。

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写真ではPowerShot S90を乗せてみたが、ちょっと三脚の方が勝っている感じ。もしろん三脚の方が勝っていることには(価格のバランスはともかく)実用上何の問題もない。

脚の素材はカーボンパサルトファイバーで、カーボンを編み込む際にバサルト(玄武岩)を溶解したものを織り込むことで、アルミ三脚より軽量でありながら、完全なカーボン三脚より求めやすい価格にすることができる。

なお通常、カーボン三脚の脚は薄いカーボンのシートを丸めることによって作られることが多いが、マンフロット社(ジッツオもそうだが)の三脚はカーボンを編み上げる段階からパイプ状に編み上げる。そのため他社と比べると見た目以上の強度があるのが特徴だ。

この7322CYも4段脚なので、さすがに一番下の伸張部分は大人の小指ほどの太さになってしまうのだが、それでもキッチリ大地に突っ張る感触が良かった。叩けばそれなりに振動もするが、カーボンなので振動の吸収も早い。「びーーん」ではなく「ぴん」くらいで収まる。

7322CYには雲台が最初から取り付けられており、取り外すことはできない。好みの雲台を使いたい場合は雲台別売りの732CYもある。

雲台はクイックリリース式。カメラに取り付けるプレートの裏面のネジは道具を必要とせず手で回せるタイプ。また運用中に誤って外れないように取り付けレバーのロック機構が装備されているが、ロック自体は自動ではなく、自分で明示的にロックする必要がある。(マンフロット社の上位モデルの三脚だと自動でレバーがロックされる機種が多い。ただ価格的にはセットで3万円とか5万円とか、そういうクラスである。)

脚の伸び縮みもカーボンにしてはスムーズで、レバー類も不快に感じるところもなく、ストレスなく運用できるのがいい。このあたりは価格相応に造り込まれている印象を受ける。

7322CYの自重は1.28kg。片手で持てる軽さである。初めての三脚としては5~8千円程度の三脚を購入される方が多いのではないかと思うが、三脚は10年20年は平気で使えるものである。また三脚は「3度買い換える」とも言われる。少し値は張るが、最初からこのクラスを購入しておけばのちのち不満を覚えることが少なくて結局は低コストだと思う。

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