DIGA 2011秋モデル発表

DIGAの秋モデルが発表になっています。春モデルBZT600を購入した身としては進化点が気になるところ。
まずグレード構成がどう変化したか見てみましょう。

(春モデル → 秋モデル)
DMR-BZT900 → DMR-BZT9000 (HDD 3TB)
DMR-BZT800 → DMR-BZT910 (HDD 2TB)
DMR-BZT700 → DMR-BZT810 (HDD 1TB)
DMR-BZT600 → DMR-BZT710 (HDD 500GB)
DMR-BWT500 → DMR-BWT510 (HDD 500GB)
DMR-BRT300 → DMR-BRT210 (HDD 500GB)

6モデルで構成されるところは変わっていませんし、同グレード間でのHDD容量にも変化がありません。販売店での棚埋めにも都合がいいからでしょうか。

春モデルでは中級機種以上の型番のデフレが行われ、なぜか数年前まで「700番台」だったグレードが「600番台」に命名されるなど、同クラスへの買い換え時に「なんか下位モデルになってしまった気がする」という根拠のない残念感に苛まれることがあったのですが、今度はそんなことがなくなっています。その辺りにパナソニック自身が気がついたとすれば「さすが」という商売センスですが、逆に「春モデルの時に気がつけよ!」とも言いたくもなります(笑

唯一BRT210だけが型番の引き下げが行われていますが、これは後述しますが、機能が従来比で一部カットされているためと思われます。

チューナーの数は同グレード間では変わっていないようです。従来通り、BZTがトリプルチューナー、BWTがダブルチューナー、BRTがシングルチューナーです。

変更点で注目されるところは、まず最上位モデルの価格が5万円アップ(店頭予想価格32万円→37万円)になっているのが驚きました。すなわち、この購買層からはまだまだ付加価値を乗せることで財布を緩ませられる、とパナソニックが読んでいると言うことですよね。

BZT810以上の機種ではリモコンの上下左右キーがタッチパッドになったのが目を引きます。これは、GUIが相当機敏な反応を示さないと残念なことになりそうなんですが、どのくらい上位モデルらしい操作感が得られるのか気になります。しかも「フリック操作」まで可能らしいです。「フリック操作でなめらかで素早いページ送りが可能となった」とのことなので、これはGUIが(スクロールだけでも)かなり高速化されてますかね?

ただタッチパッド化されたリモコンでは、一方で「録画一覧」「番組表」「サブメニュー」「戻る」などのキーの視認性が明らかに低下しており、ユニバーサルデザインを標榜する同社にしてはどうしたことかな、という気もします。

AVCHD Progressiveにも対応しました。パナソニックではビデオカメラだけ先に突っ走っていたAVCHD Progressiveですが、ようやくレコーダーも対応したことで、カメラの方も使いやすくなるはずです。

「ジャンル最適エンコード方式」もなかなか面白そうですね。放送局で番組に付加されているジャンル情報を元に、AVC録画時のエンコードパラメータを変化させるとのこと。

USB録画にも対応しましたが、DIGA買い換え時にどうなるのかは詳しく説明されていません。業界標準からすれば、違う個体のDIGAでは録画済みのUSB HDDコンテンツは使えず、コンテンツを保護したいのであればDIGAが故障する前にBDに書き出しておく必要があるはずです。

消費電力や待機電力も全体的に下がっています。が、ちょっと前の機種のユーザーが残念感を覚えるほどではありません。

最下位モデル(BRT210)から外部入力端子が廃止されたのも踏ん切りましたね。これが型番切り下げの理由ではないかと思うのですが、よりお求めやすいグレードを目指していますね。もしかすると、「業界最小の年間消費電力量 約19.9kWh/年を実現」と言いたいがために、回路を削った可能性もありますが。

総じて、個人的に最も興味を引いたのは、リモコンの「フリック操作でなめらかで素早いページ送りが可能となった」点です。もはや家電の操作性のベンチマーク(指標)はiOSデバイスやトルネだと言うのに、なんだかんだと言い訳をして、それから目をそらす家電メーカーの何と多いことか。そこにパナソニックはどこまで近づいたか、実機を見てみたいです。


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