iPhotoの10,000枚の写真をFlickrに同期

iPhotoを使っていて、Flickrを有料契約しているのなら、写真のクラウドバックアップとしてiPhotoからのFlickr同期は現実的な選択肢だと思う。使い勝手や速度は決して優秀とは言えないが、他にFlickrの年間有償契約程度の金額で、10,000枚・100GB近い写真のバックアップができるソリューションがないのも確か。NAVERのNドライブも試してはみたのだが、容量が足りない以前に、転送の安定性が発展途上の印象を受けた。

flickr_upload

Flickrには1つのセットに500枚までしか転送できないという制限があるので、iPhoto側で500枚以下になるよう適宜分割してアルバムを作成しなければならない。私は適宜500枚以下になるように年月単位で分割したスマートアルバムを作成したが、10,000枚であれば20アルバム以上になってしまうのは仕方がない。

Flickrは写真・動画専用だけあって、Webブラウザで見てもサムネールが表示されるのがいい。他の汎用オンラインストレージでは苦手とする部分でもある。一方で安定性に対して盤石というわけでもなく、iPhotoから500枚単位でガンガン転送すると、各写真のファイル名がセットによっては9割以上「ファイル名なし」になってしまうという現象も見られた。オンライン上では実害はないので放置しているが、有料と言えども年額$25程度ではこんなものかなぁと実感する。

なお、バックアップに必要な時間は、私が試した限りでは500枚で4~5時間といったところだった。最初に低解像度で全数転送し、その後高解像度版を転送するようで、Webブラウザのサムネール表示で全数転送完了しているように見える場合でもiPhotoで同期中マークがクルクルしている場合にはまだ転送中なので注意されたい。

クラウドへのバックアップがあれば、自宅が流された場合や全焼した場合に対する保険として有効ではあるが、一方で自分が死亡した場合に遺された家族がアクセスできるかを考えると心許ない。自分の死亡に対する100GB近いデータの保険としては、最近の我が家ではUSBメモリが有効なのではないかと思っている。

SDXCカードではカードリーダーの互換性問題がややこしいが、USBメモリであればとにかくUSB端子のあるパソコンなら多少古かろうがMac/Winだろうが何とかなる。店頭のプリント受付機でも問題ない。USBメモリは我が家が所属する自治会で歴代の文書の受け渡しに利用されており、ツマも取扱いに関してはリテラシーがある。

USBメモリ内のフラッシュメモリには寿命があるはずだが、まぁ過去実績からして10年は持つだろう。64GBのUSBメモリが7~12k円で購入できるので、10年間分の保険としてはギリギリ許容範囲なコストだと思う。必要な本数に分散してバックアップし、小さめのジップロックに入れて指輪を保管している引き出しあたりに入れておけばいざというとき思い出すだろう。10年経ったら100GBくらいタダ同然のコストで保管できるソリューションがあるはずなので、そちらに引っ越せば良い。

ここまでやっておいても「自宅は燃えて一緒に自分も死亡」した場合の解決策はないのだが、こういったことは100%を追求するとコストが際限なくかかってしまうので、まぁそこまではいいや、と割り切っている。

ホームビデオになるとデータ量が桁違いだけに先日書いたような方法しか思いつかないのだが、写真だとこのエントリのような方針で行こうかと思っている。


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サンディスクのUSBメモリ…? ちょっとSandisk感が乏しいような…

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