昨日「まどか☆マギカ」後編を見てきました。
封切り初日のレイトショーでしたが、レイトショーを見に行くお客さんってのは、昼間見るお客さんより快適性を求める傾向があると思うんですよね。なので、劇場のベストポジション=中央付近に空き席があっても、あえて隣を1つ空けてリザーブする傾向があるように感じていました。
私が見に行った「横浜ブルク13」は3日前から座席の予約が可能で、まど☆マギ後編は木曜の0時から予約が可能でした。私は水曜夜23:58~の「孤独のグルメSeason2」を見てからよっこらせと腰を上げてオンライン予約したのですが、そのときはリザーブされていたのは10席くらいでした。この時点では2つ並んでリザーブされている席はありませんでしたので(カップルもいなかったと言うことか…)、私もあえて既に誰かがリザーブしていた中央付近の席から1つ空けて予約を入れました。
さて、封切り当日。21:40からのレイトショーを前に、混雑はどれくらいだろうと、20:00頃にオンライン予約画面を開いてみました。すると何ということでしょう。
すごい観客数(;´Д`)
エート、私、「J17」だったんですけど、両隣が埋まってて残念とかいうレベルではないですね。
まぁでも横浜ブルク13はイマドキの劇場らしく1座席ごとにちゃんと左右の肘掛けが付いている(左右どちらかが隣の人と兼用ということはなく、取り合いになることがない)のでそれなりには座れます。ただ駐車場込みの使い勝手(安さ)でいえば近隣の「109シネマズMM横浜」の方がベター。なのに「ガンダムUC」「ヤマト2199」「まどか☆マギカ」「サイボーグ009」「エヴァ」これらすべてが「ブルク13」なのはどういうことなんでしょうか…orz。
ところでこの秋に始まったアニメはいつにも増して魔術・超常現象系が多いような印象を受けていますが、その中にあってこの劇場版「まど☆マギ」は「これも魔法ものか」と思われる懸念をはらんでいます。しかしストーリーをご存じの方には敢えて語るまでもありませんが、まど☆マギにおける「魔法」というのは、ひとつの「フォーマット」であり、あえて既視感がある魔法少女モノの体裁をとった大人のおとぎ話なのです。
さて劇場版後編の内容ですが、TV版全12話のうち8話までを前編でやってしまったので、120分という尺に残り4話=約80分を入れるとすれば、相当にストーリーの拡張や新作カットが挿入されることを期待していたのですが…これは予想外でした。「テレビ版のストーリーから新エピソードを追加することなく、かつ、かなりのカットに手が入っていることは解るものの、どこに+40分の追加シーンが入ったか明確には解らない」というもの。もちろん効果的に挿入されたTV版OPの「コネクト」ぶんの1分半は明らかですが、それ以外は観ている間はまったく解らず。
流れとしてはTV版で4話に分断されていたストーリーを一気通貫で見せるだけでも充分解りやすくなるとは思いますが、それにも増して理解を助けるための細かな心遣いがされているようです。にしても、TV版OP「コネクト」の使い方は…なるほどこれはうまいこと考えたものだなぁ…最初からここまで考えた上でのOPだったのかなぁと勘ぐってしまうほど感心。
開始当初はキャラクター原案者が同じである「陽だまりスケッチ」をもじって、その残虐性から「血だまりスケッチ」などとも呼ばれていましたが、もう今ではそんな声も聞かなくなり、完璧に独り立ちしていますよね、この作品。いや、独り立ちなんてものではなく、深夜の劇場をこれだけ埋めるのは、もはや立派なムーブメントでしょう。
作画的にも特筆すべき点があり、他のアニメが近年のハイビジョン解像度を持て余しているような作品もある中で、これはある意味ハイビジョンフォーマットを使い切っている例のひとつだと思います。HD解像度で絵を綺麗に描いてしまうと平面さが際立ってしまいますが(例:ガンダムAGEなど)、部分的に敢えてコミック調のラインを残すなど、HD解像度の弊害を全く意識させないのが素晴らしいですね。この方向性が未来かと言われれば明確にYESとは言えないと思いますが、現時点で出来うるひとつの回答だと思います。
「後編」終了後に来年にもう一作「続編」があることが明らかにされますが、こちらは完全新作になる様子。残された魔法少女だけではなく「アルティメットまどか」の登場シーンもあるようで、どういうストーリーになるのか、楽しみに待ちたいと思います。BD版は…どちらかと言えば欲しいですねぇ。価格にもよりますが…。
なお、先着入場者特典フィルムはほむほむでした。
うーん、どこのシーンだろう。思い出せない(笑
—
魔法少女まどか☆マギカ アルティメットまどか(Amazon)
コメント