DVD-RAMをFCP Xに読み込ませる話の続きですが、読み込ませた映像は後半の方になってくると音声と映像のズレがひどくなっていました。これはその筋では有名な現象で「ドロップフレーム」と言い、NTSCのフレームレートが29.97fpsであることに起因するものです。パソコンの方は映像を30fpsで処理してしまうので、(1-29.97)/30.00 = 0.1[%]ぶんだけ音声が早く進んでしまうものです。ちゃんと音声も映像も同じ尺で処理してくれればいいのに…。
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FCP Xの画面です。プロジェクトにDVD-RAMから取り込んだ映像全体を置きます。プロジェクトの映像を選択して右クリックし「オーディオを切り離す」を実行しておきます。
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プレビュー画面の下のメーターみたいなアイコンから、「カスタム…」を選択し、出たダイアログでは特に何もせずにキャンセルをしますと、
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音声の上にこういった緑バーが出ますので、その右端をつまんで少し伸ばします。伸ばす量は1時間に付き3.6秒(3秒と18フレーム)です。納得いくまで映像と音声の同期を取ったら、映像を書き出して次の工程の素材にすると良いと思います。
私の手元のビデオの場合、この方法で映像と音声のズレは直せましたが、ビデオまたはオーディオストリーム破損に起因する場合は、もう少し細かい単位にスプリットして修正する必要があるかも知れません。
たまにしかFCP Xを触らない素人が試行錯誤してやっていますので、もうちょっと別のプロのやり方があるのかも知れませんが、同じ悩みを持つ方の参考になれば。
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