7年ぶりに津波被災地を訪れたくなり、行ってきました。となれば、やはり聖地は訪問しておかなければ、と女川(宮城県牡鹿郡女川)の「ニューこのり」に行ってきました。
「ニューこのり」は震災後に構築された商業施設「シーパルピア女川」の一角にあります。
この風景。まるで「腹が、減った。ポ ポ ポ」という声と音が聞こえてきそう。
ちょっとまだ店が開くには時間があったので、正面に見えるJR女川駅の駅舎に行ってみました。
向かって右が駅舎、左が温泉施設になっているようです。温泉は500円、バスタオル200円、フェイルタイル150円で朝風呂に入りたい誘惑に駆られましたが、 時間が微妙になかったので見送り。
3Fには階段で上がることができます。さすがに突貫工事で作ったためか、耐塩害塗装が間に合っておらず築年数の割には錆が目立ちます。
振り返るとJR石巻線終点の駅舎が。車両はJR水郡線で使っているもの(ディーゼル)と同じように見えました。
駅舎3Fからシーパルピア女川を眺めたところ。ここは震災時には20mの津波が押し寄せたところ。20mというのはビル5階建てに相当するので、この目線の高さでも津波から逃れられなかったわけです。ただ、そういう過去があってもなお、海から離れて暮らすことはできない…というのは私を含めここに住んだことがない人には実感が持てないのでしょう。
さて、そろそろ開店時間が来たので「ニューこのり」に並んでみます。4年前にプレハブだった店舗がこんなに立派に。「いつの日かまた、新しいお店のほうにもお邪魔できるといいなあ」と言ってる人に声かけもせずひとりで来てスミマセンでした。突発的に来たくなってしまったので。
この写真は少し早めに撮影したのですが、開店10分前で15人ほどが並んでいました。私もいわゆる「ファーストロット」に入れたので待ち時間は開店前に並んだ10分ほどでしたが、食べて店を出たら行列ができていたので、これはファーストロットに入れるかどうかが一つカギになるでしょう。
おひとりさまでしたので、カウンター席に通されたところ、目の前に松重さんと久住さんの色紙が(;´Д`)!
何この席…。これはこどグル参拝者はおひとりさがま多い、というリサーチの結果なのでしょうか?
でもテーブル席の方々がこの色紙について語っていらっしゃるので、背中に刺さる視線がハンパないです(笑。
ゴローちゃんが食べた「五色海鮮丼」より「活穴子天丼」が食べたかったのですが、大きい穴子が水揚げされていないようで、次候補だった「旬天丼」に。「旬天丼」は写真を見ると「穴子、エビ、白魚、野菜4種」だったのですっかり口がそのようなモードになっていたのですが、満を持して出てきた天丼はなんか違う…!
エビ、白魚が載っておらず、代わりに乗っていたのは牡蠣3粒と白子2切れ!これはこれでリッチな構成ですが、口の中がエビと白魚になっていたので戸惑いを隠せません。
その後メニューをよく見たら、ちゃんと「旬天丼(白子、牡蠣、穴子)」と書いてありました。写真だけ見て判断した自分が悪うございました…。まぁこれも経験。
感想ですが、天丼としても一流だと思うんですが、食べているうちに「これは刺身でいただくべきだったか…」というもったいなさを感じてしまったのも事実。地場のものをそこで食べる鮮度の良さ、というのがこのお店のポイントなんだなと言うのが舌の上で実感を持って感じてしまいました。
とにかく素材のレベルが高い。とすれば、やはり天ぷらではなく刺身系が真骨頂のはず。とはいえ自分は「ウニ」とか「エビの頭かから身を外す作業」が嫌いなので自動的にマグロ系になりますが、さすがにマグロは地場ではないでしょう(笑。次に頼むとしたら五色丼ウニ抜きで、ですかね。でもこのあたりは他にも美味しそうな店はあるので、聖地巡礼に拘らないのであればいろいろ楽しめそうです。
なお、味噌汁は鮭のあら汁でした。しみる滋味…。
さて近隣をふらついてみると、ネットで見かけた「さんまパン」の店が。
否定的な意見を見かけなかったので、買ってみました。
帰宅後ですが、実食。レンジで20秒とあるので、その通りにします。
頭からは申し訳ない気がして…しっぽからいただきます。
パンと魚というと、サバサンドのようなものを想像しますが、それとは全然違います。生地にさんまがミックスされていて、何か中に具が入っているわけではありません。表面にあまじょっぱいソースがうっすら塗られています。目を瞑って咀嚼すると、「さんまの焼魚」の風味がほんのりするのに、口の中に入っているのはあまじょっぱいパン…という、何とも今まで経験したことがない感覚です。決して生臭いわけではありませんが、そもそもサンマが嫌いな人はこれも苦手でしょうね(笑。サンマが好きならば一度は食べてみてもいいかも。
コメント
[…] 「ニューこのり」と書いたときに何がデジャヴ感があったのですが、これでした。 […]