先週、突如2020年型のMacBook Airが発売されました。アップルストア店舗がコロナウイルスの影響で閉店しているのにお構いなしです(笑。
確認してみるとどうやらかなりお買い得モデルっぽい。SSDの容量が増えて、CPUも速くなっているのに、微妙に値下げ。512GB SSD搭載モデルでも14万円(税込)です。MacBook Pro 13インチキラーとも言われていますが、確かにこれは下克上スペック。
しかしMacBook Proの小さい方は現在「間もなくモデルチェンジ」状態にあり、いまこれとスペックを比較するのはフェアではありません。先日モデルチェンジしたばかりのMacBook Pro 16インチモデルと比較してみますと、モニターの色再現度や、SSDのスピードなどに差があるようです。SSDはMacBook Proが3GB/sec以上の速度が出るのに対して、今度のAirは1.6GB/sec程度なのではないかと思われます。どちらにしてもハードディスクから見れば冗談みたいな速度ですが。
あと内蔵スピーカーの音質も違いそうですね。16インチMacBook Proの内蔵スピーカー、評判いいですからね。
ところで最近、パソコンの設計の考え方が変わってきましたよね。例えばCPU。以前はそのCPUの最高速度でいつまでも走り続けられる性能が要求されていましたが、最近では瞬間的に最高速度が出ればそれで良しと言うふうになってきました。実際の使われ方と照らし合わせて、最高速度で長時間回らなくてもいいということ許容しています。MacBookで言えば、最高速度で走り続けられるのがPro、一瞬だけ速ければ良いのがAir、と言う棲み分けがなされているようです。
SSDの高速大容量化によって、メインメモリーの容量も以前ほど気にされなくなったように思います。とは言え8 GBは欲しいところですが、何が何でも32 GB以上なければと言うような要求はだいぶ減りました。速いSSDならメインメモリからあふれたデータがスワップされても気にならないと言うわけです。
一方で、インテルのCPUの高速化技術もなかなかに謎です。コア数が増えても周波数が下がっていたのではシングルスレッドの処理能力は落ちるはずですが、そんなことはなくむしろ性能が上がっています。今回のモデルも前の1.6GHzモデルと比較して、コア数は2倍になっているものの周波数は1.1GHzにダウン。それでもシングルスレッドで処理能力は1.3倍、マルチスレッドならば2倍近い性能を叩き出すようです。スーパースカラーを見直すにしても1.3倍にするのはなかなか容易ではないかと思います。もうこれ以上速くならないとだいぶ前に言われていたCPUが今でも世代ごとにキッチリ速くなっていくのは驚きです。Intel恐ろしい子。
そんな訳で手元の MacBook Pro 2013 をそろそろ買い換えたくなってしまったのですが、14inch化するとも言われているMacBook Pro 2020を見てしまうと、やっぱり高くてもそっちが欲しくなるんだろうなぁ。
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