DELL U2720QM(またお揃い)

在宅勤務用の液晶モニターとして今年のGWにEIZOの2K液晶を中古で買ったばかりですが、Windowsマシンを接続して在宅勤務をしている間はともかく、MacBookを接続した場合の内蔵液晶との解像度の差にストレスが溜まっていました。結果、EIZOの2K液晶はわずか6週間で手放しました。

代わりに、DELL U2720QM(Amazon限定モデル)を買いました。本当は国内応援でEIZO EV2785を狙っていたのですが、保証体制含めて価格差ほどの価値を見出せず、DELLにした次第。なにげに自腹でDELL製品を買うのは初めてです。Bさんとはアーム込みお揃いというわけです。サイカセンセは仕事柄、手を出さないクラスの製品ですね。(箱にハイエンドと書いてありますが、これはハイエンドではないだろう…)

 

組み立ては雑ですがきれいな印刷の箱で到着。このあたり、エコな観点(リサイクル性)ではどうかと思いますが、購入したユーザーへのおもてなしという面では日本はだいぶ置いて行かれている気がします。

 

名物キャリブレーションレポート。普通はコンシューマ向け製品には同梱されないもので、これがあったから何だというわけではありませんが、きちんとキャリブレーションして出荷していますよ、という意思は感じます。グラフは上から順に「色のズレ」「明るさの変化でグレーの色温度が変化しないか」「入力信号に対しての輝度の変化」を表します。「色のズレ」は各棒グラフが短いほどよいのですが ΔE が2以下であればプロ用途にも耐えられるレベルと言われています。あとの2つのグラフは波打ちが少ないほどグッドです。

この U2720QM はUSB-C1本で映像入力並びにパソコン側への電源供給ができます。会社支給のThinkPadも、私物のMacBook Air M1もUSB映像出力/給電対応なので、USB-Cを1本つなげばパソコン側のACアダプタすら要らない、というのはとても使い勝手が良いです。

 

画質は4Kですから文句はなく、バックライトの輝度の均一性だけ価格なりという感じでしょうか。このあたりを求めると一気に値段が4倍とかになってしまうので一般コンシューマ用途では妥協せざるを得ない部分です。Bさんは「斜めから覗き込むと端の方が若干マゼンタに転ぶ」と書いておられましたがちょっとその現象はよく分かりませんでした。強いて言えばマゼンダではなくグリーンに転んでるかも…?

このくらいの価格であれば、3年保証が切れたあたりでバックライトの均一性バラツキが大きくなるでしょうから、2万円くらいで売って、新品に入れ替えるのも悪くないかもなぁと思いました。

なお狭額縁モデルゆえ画面下部のDELLマークも控えめなのですが、このDELLマークは剥がせることがこちらのブログで示唆されています。(DEOのところで麦茶吹いた)

4Kには概ね満足はしているのですが、いくつか小さな不満と、思い通りにならないところがあります。

このモニタは先日購入したエルゴトロンのアームに付けているのですが、USB-Cで映像伝送する「ソードアートオンライン オーディナルスケール」「ディスプレイポート オルタネートモード」に対応するケーブル(いわゆる普通のUSB3.1ケーブルですが)は、規格上長さの上限が1mで、長さが足りずエルゴトロンのアーム内にケーブルを納めきれません。アームの途中からぶらんと垂らすことになります。残念。

あとはスリープ解除時に画面の中央に出るステータス表示が鬱陶しい。スリープ解除後はWindows 10 も macOS もパスワード入力画面が出ますが、その上に液晶モニター自身が出すステータス表示が被さってしまうので、パスワード入力がしにくいです。1回あたり何秒かのロスですが、年間にすると結構な時間の無駄だと思います。

気を付けなければいけないのは、USB-Cを接続したままだとパソコン側がスリープまたは電源オフをしていても、モニター側だけ定期的に(数分に1回?)点灯して信号チェックに行ってしまいます。これも長時間になると故障のポテンシャルを高めそうです。特にバックライトの電源周りが壊れそう。

USB-Cが接続されていなかったり、パソコン側がスリープではなく電源オフだと現象が発生しないのでスリープ中のUSB-Cの通信仕様のすり合わせの問題だとは思いますが、現状、これを避けようと思ったら明示的にモニター側の電源を切るしかありません。

ちなみにメニューやマニュアルの翻訳もいい加減で、「電源オフ時のUSB-C電源供給を切る」設定があるのですが、本機のメニューでは以下の2択が表示されます。

「USB-C充電 90W オンモード時はオン」
「USB-C充電 90W オンモード時はオフ」

ところが実際の動作はこうです:

「USB-C充電 90W オンモード時はオン」→電源オフでもUSB-Cに電源が供給される
「USB-C充電 90W オンモード時はオフ」→電源オフだとUSB-Cに電源が供給されない

…意味分からなくないですか?ちなみに電源ON時は設定にかかわらずUSB-C PDは電源供給されています。正しいメニューはこうのはずですよね?

「USB-C充電 90W オフモード時オン」
「USB-C充電 90W オフモード時はオフ」

さて、少しM1 Macの4K性能についてですが、MacBook Air M1でこの外付モニタだけ使っている分には問題ありませんが、内蔵モニタとの2画面体制で使うと、ごくたまにPhotoshopなどで画面描画が引っかかる場合があります。おそらくM1にとっては4Kクラスだと2画面までがパフォーマンス的に限界で、3画面出力に対応していないのはそういうことなのかも知れません。

しかしこの製品、長文で丁寧に書かれたレビュー記事がやたらたくさんネットに上がっていますね。何かやったのかしら…?

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