映画「マトリックス」は「攻殻機動隊」を元ネタとしていたという話はありますが、それよりマトリックスとの類似性を指摘されるのが、1985年に公開された「メガゾーン23」。この23というのは東京23区に由来していますが、「現実だと思っていた日常が、実は嘘」という概念は1985年のアニメにおいてはかなり先進的でした。「愛・おぼえていますか」を完成させたばかりのスタッフがほぼスライドして製作されたと聞いています。
そのメガゾーン23の主役メカがこの「ガーランド」。主人公・矢作省吾(中の人はワクワクさん)が盗んだバイクで走り出したのがこのガーランドでした。
バイクがロボットに変形するコンセプトは、「機甲創世記モスピーダ」のアーマーバイク/ライドアーマーのデザイナーだった荒牧伸志氏によるもので、このガーランドもZガンダムやVF-1バルキリーと同じく、立体ものを見ないことには変形プロセスの理解が困難という代物でした。
ガーランドは過去何回か立体化されていますが、今ではプレミア価格で定価の10倍なんてものもあるようです。プラモデルとしては過去アオシマからも出ていたようですが、現時点で定価(またはそれ以下)で購入できるガーランドは、今回発売されたグッドスマイルカンパニーのMODEROID版でしょう。
矢作省吾のフィギュアが付属しますが、マニューバクラフト(バイク)状態しか搭載できないようで、アオシマ版プラモデルのようにマニューバスレイブ(ロボット)状態で乗せることはできないようです。その分、嘘が少ない作りになっていると言うことでしょうか。
さすがに拳とかは差し込み式なんでしょうけど、最新の設計らしくだいぶスタイリッシュにはなっていますね。ただ劇中ではだいぶ光沢感を出した彩色がされていたので:
プラモデルをそのまま組んだのでは少し物足りないような気もしなくはありません。これこそアニメ塗りが映えるように思います。ちょっと欲しいかな。でも「積み」になっちゃうのも勿体ないしな。
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